ねかつちう。

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【HTTPS接続】AOSSL化が難しいなら当面は様子見でいい3つの理由

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こんにちは、ちうぱんです。

つい先日(9月26日頃)、はてな公式の開発ブログにて、はてなブログが2017年10月から2018年初頭にかけて、HTTPS接続(SSL接続)に順次対応していくと発表されましたよね。

staff.hatenablog.com

はてなブロガーから漏れ聞こえる「やっとか」の声(というか溜息)。というのも、Blogger、Ameba、楽天ブログなどが半年前までにSSL対応を終えていたにも関わらず、はてなブログは対応状況を明らかにしていなかったから。
なんとか滑り込みのタイミングで間に合わせてくれたけど、これを待てずに他のブログシステムに乗り換えた人もいるとかいないとか。。

遅っそいわ!(`Д´)ノ 

ご存知のとおり、Googleは2017年10月リリースの最新ブラウザ「Chrome62」から、SSL非対応のサイトを表示した際、アドレス欄に「保護されていません」の警告を表示したうえ、SSL対応サイトを検索結果で優遇すると発表しています。

SEOにも影響するのでブロガーにとっても無視できない問題だよねってコト。

しかし一方で、はてなブログがせっかくHTTPS接続に対応してくれても、混在コンテンツを含まないAOSSL化(常時SSL化)は難しい面もある。

それは単純に移行作業が面倒だという理由もあるし、自分の手に負えないところで解決困難な問題もあったりする。もちろん、開設から日が浅く記事数の少ないサイトや、アフィリエイト等の動的なリンクの数が限られているサイトはAOSSL化を前向きに検討すべきだけど、全てのサイトで即時対応が必須なの?というのが本日の話題。結論として、当面は様子見するのもアリだと考えた。
(ただし、それほど手間無く対応可能なサイトはAOSSL化の準備をしてくださいね。ネットコンテンツのセキュア化は長期的には避けられない流れです)

外部依存リンクもSSL対応が必須という痛すぎる仕様

AOSSL化(常時SSL化)を困難なものにする最大の理由がコレ。外部依存リンクをブログに掲載する場合、リンク先もSSL縛りという痛すぎる仕様。

具体的には外部ストレージにアップした画像とかプラグインですよね。外部サーバで動的に(アクティブに)処理してるプラグインとかけっこうあると思う。

動的な(アクティブな)コンテンツが対象になるということは、当然ながらアフィリエイトのリンクもSSL化が必要。
主要なアフィリエイトプロバイダー(A8、バリューコマース等)については、1年以上も前に広告リンクのSSL化を完了してるけど、SSL化以前のリンクコードがサイトに残っていたら差し替えが必要になる。

ざっくり言ってしまえば、個人ブロガーにとって、AOSSL化は「踏み絵」みたいなものなんですよね。「セキュアでないコンテンツには、今後一切関わりません」という誓約を迫られてるわけなんですよ。

ネット上のコンテンツ全てが即座にSSL化するわけではないにも関わらず、自サイトをAOSSL化する時点で、安全性かコンテンツの自由度かの二者択一を迫られるんです。これは究極の選択ですよね。

そこで自分たち個人ブロガーにとって重要なのが、「AOSSL化の判断は緊急を要するのか?」という問題なんですよ。ここがポイント。

突然ですが、日本のインターネット通信を管轄する官公庁はどこですか?

答えは総務省です。

その総務省のサイトもSSL非対応w

www.soumu.go.jp

来月から社会全体でSSL化が義務化されるなら話は別ですけど、現時点で公的機関による後押しは皆無に近いんですよね。

確かにネット市民にとってGoogleの存在感は国家以上かもしれませんけど、Google単独でSSL化を強行推進できるかは半信半疑です。これがAOSSLは急ぐ必要ないんじゃね?と躊躇する一番の理由です。

SEO効果がいまひとつ不明(個人ブログのレベルでは恩恵無し?)

さらに、AOSSL化によるSEO効果について。サイトをセキュア化することで、検索順位にどう影響するのか。個人ブロガーにとって、非常に重要なポイントですよね。

ご存知のとおり、Googleは「HTTPSによる暗号化通信への対応をランキングシグナルに使用する」ことを公式に発表しています。要するにセキュアでないサイトはSEO的に不利になることが明らかとなっています。

一方で、Googleが検索順位を決定する際の評価基準として、アルゴリズム内で以下の3点を重視することはよく知られています。

1.リンク(被リンク)
2.コンテンツ(キーワード)
3.Rankbrain(関連性)

リンクは被リンク数を意味します。コンテンツは検索キーワードがどれだけ含まれているか、RankbrainとはAIが判断する関連性評価(キーワードとサイトの内容との関連性)です。Rankbrainによって俗に言う「曖昧検索」が可能になります。

以上です。

へっ?

SSLは?セキュアは?

HTTPS対応でヤキモキしている我が身としては肩透かしを食ったようですが、少なくとも現時点でのランキングアルゴリズムにおいて、AOSSL化がSEO的に大きく評価されるという情報は耳にしていません。

ここから言えることは、現時点で被リンク評価の高いウェブサイトや個別記事においては、セキュア対応の有無によって検索順位が脅かされるようなことはなさそうだ、ということです。

逆に言えば、現時点でSSL対応がSEOに大きな影響を及ぼすのは、ニュースサイトのように同一キーワードで一斉に配信される新着コンテンツなど、検索順位が拮抗するようなケースではないかと思います。

今回のSSL対応と似たような事例として、「AMP対応がSEOに効くらしい」と言われたのを覚えていますか?Googleは表示速度もアルゴリズム内で評価しているので、サイトをAMP化すれば上位検索されやすいという触れ込みでした。

そしてその後、AMP対応がどうなったかというと、ほとんど普及していません。今では話題にすら上りませんね。AMP対応はSSL化よりも遥かにハードルが高かったため、興味はあるけどスルーした人が多かったんです。

AMPの事例から教訓として言えるのは、導入のハードルが高い技術は、普及に時間がかかる、または、普及しないまま終わる、ということです。これが、AOSSL対応をしばらく様子見してもいいんじゃないかと思う理由の2つ目です。

セキュア化への流れは止まらない。ただし、ゆっくりと。

数年前、当時のコンテンツ制作で主流だったFLASHが、Apple製ブラウザのSafariで非対応になりましたよね?FLASHというメジャー言語をBanしてまで、利便性より安全性が優先された歴史的事例です。

そして、ネット利用の安全性を向上させたいのはGoogleも同じ。なぜなら、Googleにとってインターネットは社業の中核であり、インターネット無くしてGoogleは存在できないから。

ネット上の危険コンテンツはGoogleという会社にとって最大のリスク要因ですから、安全性の向上はどんな利便性よりも優先させると思います。っていうか間違いない。上に書いたAMP対応とは桁違いに重要なんですよ。

もはやセキュア化への流れは止まりません。

じゃあ、セキュア化は急激に進むの?

セキュアでないサイトは排除されるの?

そう問われると、ボクの答えはです。

というのも、たとえGoogleが通信の安全性を優先させようとしても、自分たちネットユーザーにとっては、やっぱり利便性は重要なんですよ。

ネットで出来ることは多いほうがいいし、コンテンツを作るときもラクなほうがいいですよね?ウェブサイトのSSL化にしたって、膨大なコードの修正には二の足を踏んでしまいますよ。

だから、インターネットのセキュア化は止まらないし前に進むけど、利便性を無視して進むことは無い。結果として「ゆっくり進む」のだと思う。

というわけで、個人ブロガーは長期的な視点では、Googleが推進するセキュア化への協力が不可欠であることを認識しつつも、即時対応が困難なコンテンツについては様子見する時間的余裕はあるのかなと思います。

自分の場合、当ブログは開設から日が浅いのでAOSSL化は即時に可能です。ただ、運営している全てのサイトをAOSSL化できるわけではない。というわけで、サイトによってAOSSL化したりしなかったりというのが自分の立場です。以上っ!