ねかつちう。

お金や節約に敏感な20代30代のための物欲系雑記ブログ

【大学受験】ビリ高校生をMARCHトップ学部に合格させた魔法の言葉

ひと昔前の人間には想像できないんだけど、最近の高校生は志望校を目指して浪人なんかしないらしいんだ。

俺自身、これからの時代は学歴と収入はリンクしないよと思うんだけど、自分の家族に学歴イラネみたいな奴がいたので、1年間そこそこ勉強させてMARCHの最上位クラスに放り込んでやった。

そいつは、地元で下から2番目の公立高校に通ってたんだけど、正直なところ、そのレベルの高校からMARCHっていうのは普通はムリなんだよね。かなり成績上位でも、学校推薦じゃないと日東駒専も苦しいんだ。そもそも四大進学者が少ないからさ。

そいつも現役で受験したときは、日東駒専を10学部くらい受けて全滅してたよ。たぶん模試とか受けたこと無かったんだろうね、当たり前の結果にショックを受けてるみたいだった。

浪人が決まった直後の3月、そいつに久々に会った俺は、3つのアドバイスを与えたんだ。だからといって人並み以上に猛勉強させたわけでもないんだけど、現役のときは記念受験すらしなかった大学に合格することができた。


まず最初、そいつの部屋を訪れた俺は、「どうせ大学に進学するなら、せめて損得勘定くらいは考えろ」と開口一番に命じた。 

受験勉強は最低時給1万円以上の高額アルバイトなんだよ。

そいつレベルの高校生というのはさ、スーパーで値引き品を買う程度の損得勘定しか頭に無いんだよね。そのくせ、目先のカネには敏感だから、浪人が決まるやバイト探しなんかしてるんだよw

俺だって、つまらない損得勘定なんか口に出したくないけどさ。成績問題児に勉強させるのって、想像以上に難しいよ。でもまあ、損得勘定で勉強してくれるなら、受験勉強との相性は意外に良いかもしれない。

学歴社会っていうのは、まさに損得勘定そのものなんだからね。

学歴の価値を金銭的に説明するのは難しくないんだ。早慶とMARCH、MARCHと日東駒専の間には、サラリーマンの生涯年収で3千万くらいの違いはある。仮に1日8時間勉強すると、10ヶ月で2400時間だ。3千万を2400時間で割ると、1時間あたり12,500円になる。つまり、大学のランクを一つ上げることができれば、受験勉強には時給1万円以上の価値があるということなんだ。

浪人生がアルバイトしたって時給は900円くらいだろ?損得勘定を考えれば、浪人中にアルバイトなんて馬鹿馬鹿しくてやってられないハズなんだよ。当たり前の損得勘定があれば、目先の欲求で人生を踏み外さなくて済むんだ。


俺から損得勘定の話を聞いて、ようやく受験勉強への意欲を持てたのか、そいつの目の色が変わってきた。それまでの沈黙が嘘のように饒舌になり、「受験勉強しないのは損だよねw」なんて言い出したのだ。

こいつは素直だ。

いや、単純と言うべきか。

ならば次のアドバイスを与える必要があると俺は判断した。

受験勉強はたった1年で未来を変えられる。社会に出た後で未来を変えるには10年かかるぞ。

受験勉強は時給1万円だという説明には、確かに説得力がある。カネという目に見えるメリットを示すことは、ビリ高校生に勉強する動機を与えるのに効果的な方法だ。ただし、時給換算の致命的な欠点は、実際に今すぐカネが手に入るわけではないということだ。

我が家のビリ高校生は時給1万円のつもりで、今日は張り切って勉強するだろう。しかし、明日も明後日も同じ集中力で勉強できるかは分からない。というのも、「捕らぬ狸の皮算用」という諺に言われているとおりで、実際に手に入らないカネの勘定ほど虚しいものはないからだ。

そこで、なぜいま受験勉強をする必要があるのか、根本的に理解させる必要があるんだ。

その説明をするのは、たぶん学校の先生にはムリだろうな。どうしてか?学校の先生は東大卒でも無名大学でも対等だからだよ。教員採用試験でも大学名は関係無い。出世で差別されることも無い。むしろ、一流大卒のインテリ教師なんかより、空気の読める体育会エリートがバリバリ出世できる特殊業界なんだ。

だがしかし。一般的なサラリーマンとして社会に出るのなら、学歴のハンデを覆すのは半端なくキツいよ。就職活動の時点で不戦敗するような大学だとさ、そこから年収1千万リーマンを目指すのは、死にゲーみたいに難易度が高い。まあ、保険とか住宅販売で土日無く働くくらいの根性は必要だよね。

早慶クラスだって安心できない。俺は早慶上位学部だから勝ち組wだとか思ってる勘違い野郎も少なくないと思うけど、早稲田とか慶應の連中が就職するような会社には「東大枠」っていうのがあってさ、私大卒は必死こいて頑張らなきゃ東大卒の控えのままゲームセットなんだよ。まあ、慶應経済なら差別されない会社はあるだろうがね。

要するにさ、学歴というレッテルが貼りつく前と後ではさ、未来を変えるのに必要な努力と可能性が10倍以上違うんだよ。

それが言いたいんだ。

将来に夢も希望も持ってないヤツがいるとしたら、とりあえず東大でも目指しておけば間違いないよ。どうしてか?将来に可能性を残せるからだよ。何か夢ができたとき、ビハインドからのスタートは苦しいんだよ。

だから迷うな。

迷う必要が無い。

ビリ高校生は迷わずに、いまこの瞬間から、試験開始の直前まで勉強したらいい。


そこまで説明した頃には、我が家のビリ高校生も顔色を失って沈黙したよ。さっきまで時給1万円だと小躍りしてたのにさw

でも安心していいよ。スタート地点の学力がどのようなレベルでも、日東駒専なら1年で合格できるし、無駄をなくせばMARCHも射程圏内に入る。ただし、早慶に1年で受からせる自信は俺には無い。せめて英語が人並みにできれば、ビリギャルと同じ作戦で慶應SFCの一教科入試に挑む手もあるが、浪人生は併願校の確保が重要なので安全策をとらざるをえない。

そこで、我が家のビリ高校生に、具体的な合格戦略をアドバイスすることにした。ちなみに、そいつは典型的な私大文系志望なので、英国社の3科目受験を前提とした。

MARCH合格に高度な受験英語力なんて必要無い。

受験英語の3要素である語彙力、文法力、読解力をバランス良く高めるには、かなりの勉強時間が必要になる。それができれば国立上位でも早慶でも合格可能だが、そのレベルに到達できずに本番期を迎えるのがMARCH本命層だ。だからこそ、ビリ高校生にもMARCH攻略のチャンスがある。

このあと、俺はビリ高校生を相手に、受験勉強の手順と年間スケジュールを指導した。概要については後半にまとめるので、興味がある人は読んでほしい。

その後、そいつが俺の言ったことをどこまで実践したかは知らないが、翌年の2月にはMARCH最上位クラスの学部に合格したという話を耳にした。「耳にした」というのは、そいつから直接連絡があったわけではないからだ。謝辞の一つも言えないあたりが、人間としてビリなんだが、ともかく学歴ではビリから這い上がることができた。まあ、日東駒専全滅から1年の成果としては、その努力を褒めてもいいと思うよ。上でも書いたけど、この学歴差を社会に出てから埋めるのは至難のことだ。これからの活躍を期待するが、ひとこと礼ぐらい言え。(完)


なお、実際にアドバイスした受験勉強の手順とスケジュールを以下に記した。10年ほど前の情報なので今は役に立たないかもしれない。

まず、偏差値40台からMARCHを目指すのであれば、残り少ない勉強時間をあまり分散させるのは得策ではない。結論から言えば、秋までに英単語集を1冊仕上げることができれば御の字だ。具体的には、2000語レベルの単語集を徹底的に暗記し、安定的に95%以上は頭に入っている状態を目標とする。余裕があれば他のことに手を出すのは構わないが、単語学習は戦略上のマスト条件だ。

単語集を1冊マスターするということは、語彙力だけは早慶レベルの知識を身に着けるということになる。受験英語というのは、穴埋めであれ読解であれ、単に語彙力を問うているだけの出題が非常に多い。それだけの語彙力と中学レベルの文法知識(5文型)があれば、長文読解にもまあまあ対応できる。

また、単語学習のコツは、原則として「一語一訳」に徹することだ。単語集では1つの単語に対して5つも6つも訳文が掲載されているが、そのうち重要なものを1つ知っていれば十分だ。

もちろん、anxious(心配、切望)のように複数の訳語を知っておくべき単語もあるのだが、そんなのは2000語のうち1%(20語)程度だろう。また、こうした単語に関する知識は、多くの場合、文法問題として出題されるので、文法問題集で間違えたときにでも記憶すればいいだろう。

夏の終わり頃までに英単語学習を終えたら、自信を持って秋以降の学習に臨むことができる。英語は語彙力のキープに努めつつ、標準レベルの文法問題集を3回まわせば、かなり高いレベルで得点力が仕上がる。こうした暗記モノを攻略するには、問題集を「まわす(繰り返す)」のが最も効率的だ。

社会はどの科目を選択するかが重要だが、現時点の偏差値が50以下なら、迷わず政経に切り替えるべきだ。というのも、英語や数学などの科目と違い、社会の参考書や問題集は、レベル別に刊行された教材が少ない。つまり、センター試験から早慶受験まで幅広く対応できるよう、MARCH合格レベルを超えた知識まで詰め込まれている。このような教材を使って日本史や世界史を勉強していては、全範囲を短期間で終えることなどできない。

また、政経は理屈で覚える科目なので、日本史や世界史のように結果を覚える科目に比べ、知識の定着が比較的早いのも特徴だ。

政経の勉強方法は、参考書を1回20時間くらいで3回通読してから問題集を解く。問題集で間違えた箇所は参考書にマーカーを入れ、問題集と参考書の通読を繰り返す。参考書に載っていないような奇問難問は無視しても構わない。

国語は課題文の中から正答を探す問題が多いことや、日本語ゆえ実力差がつきにくいため、対策も後回しになる。とはいえ、政経の参考書を通読することで文章を読解する力は磨かれるし、英語と国語は出題方法が似ているので、他科目の学習や問題慣れが国語の得点力アップにもつながるはずだ。もっとも、勉強時間を確保できるならば、現代文の問題集で、課題文から正答を探す習慣を身につけるといい。ただし、「量をこなす」ことに意味はないので、英語の文法や社会のように、問題集を丸々こなす必要は無い。

古文だけはセンター試験の1ヶ月くらい前から短期集中で対策すべきだが、暗記寄りの分野にも関わらず、社会ほど暗記量と得点力が比例しないので、あまり深入りしないように。英語と社会をしっかりやっていれば、古文で合否が決まるということは考えづらい。

以上。