さて、こんにちは。
今回は中目黒のミシュラン1つ星、Craftaleでランチメニューをいただきました。
いま最も勢いのあるフレンチのお店です。
平日は夜のみ営業のお店ですが、土日のランチ営業が狙い目です。
そして、驚くべきは、そのコスパ!
これで7,000円はお値打ち!と断言できるクオリティの高さです。
予約の取れない中目のフレンチ「クラフタル」
まずは、お店の基本スペックから。
Craftale(クラフタル)は2015年9月に開店したばかりのフレンチレストランで、わずか1年半でミシュラン1つ星に登録されました。オーナーシェフの大土橋氏は若干34歳ながら、ロブション恵比寿や海外修行を経験済みで、雑誌等では若手天才と評されています。
口コミの指標となる食べログスコアは4.02(記事執筆時点)で、2018年の食べログアワード(ブロンズ)を受賞しています。
レビュー数99で4点台とはご立派。高コスパなランチの評価が高いのも特徴です。
中目黒は狭いエリアにミシュラン登録店がひしめく激戦区ですが、その中でもクラフタルは予約の取れないレストランとして人気です。
メニューは昼夜とも1コースのみ。
- ランチ:7,000円
- ディナー:10,000円
今回はたまたま予約の取れたランチコースをいただきました。
公式サイトでは前菜2品、魚料理、肉料理、デザートの構成ですが、これにスープ代わりのアミューズが1品付きます(よって実際には計6品です)。
また、クラフタルはお料理のレベルもさることながら、特徴的な取り組みが「ドリンクペアリング」と「パンペアリング」。料理と相性の良いワインやパンをお皿ごとに提供してくれます(ワインは別途料金)。
今どきのフレンチは食材も技法も斬新!
猛暑に見舞われた2018年の盛夏、中目黒の「フラクタル」さんを訪れました。
東急東横線の中目黒駅を出て、目黒川沿いに5分ほど離れたファッションビルの2階にお店を構えています。山手通りの喧騒とは離れ、とても落ち着いた一角にあります。目黒川沿いは桜の名所として有名なので、ぜひ開花の季節に再訪したいものです。
さて、予約の取れないお店のランチタイムということで、店内のテーブルはすべて埋まっていました。ついでに立ち寄るようなロケーションではないので、皆さん、クラフタルのお料理を目当てに中目黒まで足を運んでいるんですね。
最初の一皿はコンソメ味のムース。スープ代わりの一品ですね。粉チーズのような白い粉末は、山羊のミルクを結晶化させたもの。
二皿目は魚前菜。旬の鱧を希少野菜とともに。
こちら、湯引きではなく、焼き目をつけてからコンフィしているそうです。和食では湯引きにしますが、こちらの調理法のほうが魚の生臭さが抑えられるように思います。
ソースはほんのりマスタード風味で。とてもコクがあり、鱧の上品さともマッチします。このあたりの加減、バランス感が絶妙ですね。
三皿目は肉前菜。ローストビーフの薄造りです。
ローストビーフの下は、焼き目をつけた帆立貝を土台に、香味野菜のペースト、サイコロ状にカットした桃などが入っています。
また、三皿目から五皿目の肉メインまでは、それぞれの料理に合わせた自家製パンが供されます。フラクタルでは「パンペアリング」と呼ぶそうです。
四皿目は魚メイン。甘鯛の蒸し物をすだち蕎麦に見立てて。
お料理が運ばれたあと、お皿に出し汁をかけていただきます。
見た目も食べ方も和を意識した一品です。
ちなみに、甘鯛を覆っているのはスダチではなく、小さなミカンの一種だそうです。
このお料理とのパンペアリングは、黒オリーブ入りの自家製パン。
五皿目は肉メイン。牛肉とパテ。
写真では隠れていますが、牛肉の焼き目が最高です。高い技術力。
パテの上は希少野菜とラズベリーソース。濃厚な舌触りと、爽やかな風味で。
このお料理とのパンペアリングは、カカオを練り込んだ自家製パン。
最後はデザート。桃や梅を使ったプレートです。
フレンチのデザートにはアイスクリームやケーキ類が定番ですが、しっかり食事をした後では重たすぎますよね。これならペロリと食べられる、という一品です。
というわけで、以上。クラフタルの食レポでした。