東北新幹線グランクラスに乗って青森に行ってきたよ。1車両18席だけのプレミアムシートは、まさに「陸のファーストクラス」のような体験だった。繁忙期は発売開始日からチケット争奪戦になるけど、優雅な3時間のために頑張る価値はあるよ!
こんにちは、ちうぱんです。
ここ数年、プレミアム列車が人気ですよね。
そのうち自分も乗ってみたいなぁー
なーんて思っていたら。。
妻)今年の夏休み、青森屋っていう星野リゾートの旅館にいってみない?
なんとなんと、家族旅行で青森に行くことに。
青森ならグランクラスに乗れるよね!
というわけで、家族全員でグランクラスに乗るのは結構な出費なんですけど、東北新幹線グランクラスに乗ってみることにしました。
グランクラスに乗るなら特急券は発売開始日の購入が必須
旅程は前もって決めていたので、念のため発売開始日に特急券を購入しました。
というのも、グランクラスの座席数は18席のみ。すぐに埋まってしまう席数です。
自分は発売開始日の夕方にみどりの窓口に行ったんですが、案の定ですね。
希望する時間のグランクラスは満席でした (´;ω;`)
まじですか。
予想外の展開にしばしの困惑と思考停止。
グランクラス、ここまでやるとは。
しかし、いまさら自由席に乗る気にもなれず、1時間早い新幹線で、グランクラス特急券を購入することにしました。
これからグランクラスに乗る人!
特急券は発売開始日は乗車日の1か月前です。発売開始日の朝に買いましょうね。
料金設定はグリーン料金+5,140円〜
新幹線を含むJRの特急料金は、基本的に距離に応じて設定されています。これは自由席特急料金もグリーン料金も同じです。
しかしグランクラスは、制度上はグリーン車の一種でありながら、距離に関わらずグリーン席との差額は5,140円となっています。100キロまで(東京-小山)でも+5,140円ですし、700キロまで(東京-仙台・盛岡)でも+5,140円です。
ということは、、、
グランクラスに乗るなら、長距離乗った方がおトク
ということになりますね。
ちなみに、JR東日本とJR北海道をまたぐ区間を乗車すると、グリーン料金との差額は+8,220円となります。このため、新青森-新函館北斗間でグランクラスに乗るのは、コスパ的におすすめできません(そんな人いないと思いますが)。
なお、グランクラスは北陸新幹線でも運行していて、そちらの料金はグリーン料金+3,090円(JR西日本区間をまたぐ場合は4,120円)となります。
いざ乗車。グランクラス専用車両のロゴに気持ちが高まる
さてさて、出発当日がやってきました。
東京駅の21番ホーム(だっけ?)にて東北新幹線はやぶさ号を待ちます。
グランクラス専用車両は10両目となります。
車体に印刷されたロゴがグランクラスの証。そして、行先表示の隣にも小さなロゴが。心憎い演出に、早くも胸の鼓動が高鳴ります。
車両内はご覧の通り、ゆったりしています。
座席は通路を隔てて、左に2席、右に1席(A席)となっています。
前述のとおり、繁忙期のグランクラスは特に争奪戦となりますが、可能であればA席を購入しましょう。隣人を気にすることなく、目的地までの旅を満喫できます。
シートはもちろん本革性で、最大45度まで倒せる電動リクライニング付きです。東北新幹線は日立製作所、川崎重工、レカロの共同開発。北陸新幹線のシートはトヨタ紡織が製造しています。トヨタ紡織はANAのシートを共同開発するなど、自動車以外のシート製造に事業を拡大しているようです。
自分は社用やプライベートでANAやJALのビジネスクラスに何度か乗っているんですが、シートに関しては完全にグランクラスに軍配が上がります。フルリクライニングしないことを除けば、ファーストクラスより座り心地は上ではないかと思います。
なお、自分が乗車したグランクラスの客層ですが、3割程度は外国人旅行客でした。チケット争奪戦の相手は日本人だけではないということですね。
また、客車内はびっくりするほど静かです。他の乗客を気遣ってか、話し声すらほとんど聞こえません。小さな子連れで乗車する人は、子供が泣いたり大声を出したりしないかと、逆に気疲れしてしまうかもしれませんね(普通のグリーン席ですら、小さい子供は遠慮してくれという雰囲気ありますし)。
食事はグランクラス専用の和洋軽食とフリードリンクをどうぞ
グランクラスでの食事類の提供は、軽食、茶菓、ドリンクの3点です。
軽食には和軽食か洋軽食を選べますが、今回は和軽食をチョイス。なお、東京発(下り)と東京着(上り)とではメニューが異なります。往復グランクラス利用の人もご安心ください。
写真のメニューは東京発の和軽食です。上段右から煮物(南瓜入りつみれ、こんにゃく、人参、いんげん)、アジ塩焼、玉子焼、揚げ豆腐蟹あんかけ、枝豆ととうもろこし真丈揚、イカ磯辺揚、パプリカ揚、季節御飯(うなぎ、錦糸卵)という内容でした。
ボリュームは、一般的なコンビニのお弁当のご飯を半分にしたくらいです。それで十分な人もいるでしょうし、物足りないと感じる人もいると思います。
茶菓は富良野メロンのパウンドケーキ。こちらもグランクラス専用の一品となります。パッケージデザインも、はやぶさ号の車両カラーに合わせる凝りようです。
飲み物はフリードリンクなので、ジュースでもコーヒーでもお好きなものをどうぞ。飲み物はグラスで提供してくれるので、さながらレール上のラウンジといったところ。隣席の外国人客がウィスキーばかり5回もお代わりしていたので、自分も一ついただきました。
ちなみに、グランクラス車両には車内販売のワゴンが入ってこれないルールのようなので、スナック類が欲しければ、グランクラスのアテンダントさんにお願いして、デッキで待機してもらうことになります。
というわけで、青森までの約3時間、グランクラスで快適な旅行ができました。以上っ!