こんにちは、ちうぱんです。
今回は、電動歯ブラシで10年連続国内シェアトップの「ソニッケアー」について、現行全8機種の中からベストバイを検証したいと思います。
こちら、多くのユーザーに熱愛される製品ですが、「ラインナップが多すぎて違いがよく分からない!」という声を多く耳にします。この記事を最後まで読んでもらえれば、必ず、あなたのベストバイが見つかるハズですよ。
- 【結論】ベストバイは「イージークリーン」がお薦め
- 【基本】1分でしっかり分かる!ソニッケアーのここが凄い!
- 【本編】ソニッケアー製品の特徴とベストバイ
- 【特徴1】ソニッケアーのラインナップは全10機種
- 【特徴2】基本性能の振動パワーは全機種共通
- 1.9900プレステージ
- 2.ダイヤモンドクリーン スマート(HX9934)
- 3.ダイヤモンドクリーン スマート(廉価版HX9911)
- 4.ダイヤモンドクリーン 9000
- 5.エキスパートクリーン
- 6.プロテクトクリーン(主力製品)
- 7.3100シリーズ
- 8.イージークリーン(ベストバイ)
- 9.2100シリーズ
- 10.Philips One by Sonicare(乾電池式)
- 11.ソニッケアーキッズ
- 《旧製品》ダイヤモンドクリーン・ディープクリーンエディション
- 《旧製品》ソニッケアーパワーアップ
- 《旧製品》フレックスケアープラチナ
- 《旧製品》フレックスケアープラス
- 《旧製品》ガムヘルス(親子向け)
- 《旧製品》ヘルシーホワイト
- 《旧製品》クリーンケアー
- 【ブラシ編】純正ブラシは互換性のある全8種類
- 【質問編】ソニッケアーコールに気になる点を質問しました
- 【アフターケア】ソニッケアーの製品寿命と故障の原因
ソニッケアーは外国製生活家電の中ではモデルチェンジが頻繁なので、愛用者の方も定期的にラインナップの確認をお薦めします!
【結論】ベストバイは「イージークリーン」がお薦め
まずは、「長ったらしいレビューは読みたくねえっ!」という方もいらっしゃると思うので、先にベストバイを書いてしまいます。
結論はコレ
高価格モデルを推したいPHILIPSには申し訳ないんですが、100人中95人が満足を得られるベストバイとして、高コスパモデルの「イージークリーン」をオススメします。
お薦めの理由は、なんと言ってもコストパフォーマンス!Panasonicやブラウン製品が余裕で1万円を超える中、イージークリーンなら5千円でお釣りがきます!

ここがポイント
ソニッケアー愛用者にも、電動歯ブラシ初心者の「最初の1本」にもオススメ。ソニッケアーの特徴である振動パワーは上位機種と同じ!電動歯ブラシの寿命は3年程度なのでコスパが重要。 |
(2020.10.19現在)
しかも、コスパモデルとはいえ、毎秒3万1千回のパワー振動や、リチウムイオン電源など、基本性能は最上位機種と共通です。低価格機だからといって、何かを切り捨ててないところが素晴らしい!
また、このところソニッケアーの製品ラインナップが大幅に見直される中で、ただ一つ廃盤にならなかったのがイージークリーンなんです!その理由は、ソニッケアー製品の中で一番売れてるから。Amazonでレビュー数が一番多いのもイージークリーンです。
筆者は全部買いました
ベストバイ | セカンドバイ | 2本目にどうぞ |
---|---|---|
イージークリーン | プロテクトクリーン | Philips One |
![]() |
![]() |
![]() |
コスパ抜群で一番人気。毎分31,000回のパワーは上位機種と同じなので、しっかり磨きたい人にはコレで十分。 | ソニッケアーの主力製品。歯磨きモードと強弱を選べる機種の中では最も安価。 | コップに立てておける電池式ソニッケアー。サッと使えるので2本目にあると便利。パワーが控えめなので子供にも最適。 |
ちなみに、「どうせだったら最も低価格なクリーンケアーがいいんじゃない?」と考える人もいるかと思いますが、やはり正解はイージークリーン。その理由は後述します。
それでは、長文レビューいってみよー!
【基本】1分でしっかり分かる!ソニッケアーのここが凄い!
ソニッケアーの製品比較に先立って、まずは「ソニッケアーが素晴らしい3つの理由」をまとめたいと思います。
【特徴1】ソニッケアーは11年連続シェア第1位
まずは「ソニッケアー」ブランドの優位性について語らずにはおれません。
ソニッケアーは、優れた製品力に裏付けられたユーザーからの圧倒的支持により、
2010年から連続で国内シェア第一位
充電式電動歯ブラシの販売金額シェア/GfKジャパン調べ
パナソニックの「ドルツ」やBROWNの「オーラルB」など、国内外の一流メーカーが競合製品を販売する中で、PHILIPSの「ソニッケアー」だけが商品名でブランドを確立しています。
【特徴2】パワー最強、コスパも最高
カタログ値では比較しづらい違いですが、パワーに関してもソニッケアーが最強です。
ソニッケアーのパワーに対抗できるのは、『W音波振動』を搭載したパナソニック「Doltz」のハイグレードモデルくらいでしょう。こちら、ヨコ振動とタタキ振動により、ソニッケアー並みのパワーを発揮します。ただし、ベストバイに推したソニッケアーの「イージークリーン」との価格差は4倍以上ですから、「いくらなんでも高すぎないか?」というのが率直な印象です。
圧倒的なパワーとコスパ
イージークリーン | Doltz EW-DP35 |
---|---|
4,980円 | 18,608円 |
【番外編】サブ機としてブラウン「オーラルB」と「タフト」も愛用中なワケ
本記事ではソニッケアーをごりごり推してるわけですが、筆者は手磨き用に「タフト」と、サブ機としてブラウンの「オーラルB」併用しています。
製品テストで最高評価!
さらに、旅行や出張、あるいは、電動歯ブラシの充電切れに備えて、手磨き用の「タフト」も常備しています。オーラルケア社の「タフト24」は、モノ系情報誌MONOQLOが『本誌史上、最高の掘り出し物だ!』と大絶賛するほど、製品テストで抜群の結果を残した製品です。
(2020.10.25現在)
こちら、一般的な知名度は決して高くない製品ですが、Amazonレビューは平均4.5点 (247件)と、異例の高得点を叩き出しています。価格も大手メーカー製より安いので、コストパフォーマンスでも優秀です。
こちらも愛用中
実は筆者、ブラウンの「オーラルB」も絶賛愛用中です。しかも、上位機種のGenius9000で、Amazon価格は2万円前後といったところ。
ソニッケアーより4倍も高価なオーラルBを併用する目的は、ソニッケアー(音波水流)とは磨き方のメカニズムが全く違うことが理由です。ソニッケアーの音波水流に加え、毛先が物理的に回転するオーラルBを併用することにより、より完璧な「磨き残しゼロ」を目指しております。
さあ、前置きは以上!ここからが本題ですね。ソニッケアー製品のラインナップを個別比較し、それぞれの性能差やベストバイなどを解説していきますよ!
【本編】ソニッケアー製品の特徴とベストバイ
ここまで読んでもらって、「だったらイージークリーンでいいや」と思った人には、自信を持ってイージークリーンをお勧めします。次点として、最廉価版であるクリーンケアーもお勧めしますよ。
しかし、当記事はソニッケアー製品について最も詳しいレビューを目指して執筆していますので、ソニッケアー全機種の特徴を詳しくまとめていきます。
ソニッケアー製品には型番違いの同等製品が多くあります。例えば、付属品の有無や替えブラシの本数が異なる併売モデル(Amazon等)や、全くの同一製品であっても販売経路によって型番が異なる場合があります。
【特徴1】ソニッケアーのラインナップは全10機種
ソニッケアーのラインナップは、最上位の「9900プレステージ」から子供向けの「ソニッケアーキッズ」まで全11機種の品揃えとなっています。
- 9900プレステージ
- DC スマート 2017年型
※DC=ダイヤモンドクリーン - DC スマート 2019年型
- ダイヤモンドクリーン9000
- エキスパートクリーン
- プロテクトクリーン(4300~6100)
- 3100シリーズ
- イージークリーン<ベストバイ>
- 2100シリーズ
- Philips One
- ソニッケアーキッズ
繰り返しますが、ベストバイは普及価格帯の「イージークリーン」となります。
なお、下記製品はソニッケアー公式サイトからも記載の消えた廃盤となります。ネット通販では在庫品が並行販売されているため参考まで掲載しておきます。
- DCディープクリーニングエディション
- フレックスケアープラチナ
- フレックスケアープラス
- ヘルシーホワイト
- ガムヘルス
- クリーンケアー
【特徴2】基本性能の振動パワーは全機種共通
上でも書いたとおり、ソニッケアー製品の最大の特長は、毎分31,000回の振動が生み出す圧倒的なパワーです。
パワーは全機種共通!
この一番の特長である振動パワーについては、最上位の「ダイヤモンドクリーン スマート」も、最廉価の「クリーンケアー」も性能は同じです。
すなわち、ソニッケアーにパワーを求めるのであれば、高いお金を払って上位機種を購入する必要はありません。イージークリーンやクリーンケアーでも問題ありません。
なお、上記の例外なのが、子供用の「キッズ」と入門機種の「パワーアップ」です。具体的には、「キッズ」は振動回数が毎秒500回(1分換算で30,000回)とやや少なく、最大パワーの歯磨きモードである「クリーン」がありません。また、「パワーアップ」は、振動回数が毎分15,000回となっているのでご注意ください。
1.9900プレステージ

(2022.02.08現在)
9900プレステージは、2021年に投入された最上位モデルです。派生モデルの乱発により製品区別が困難になっていた「ダイヤモンドクリーン」の名称を廃し、新たに「9900」というナンバリング方式による製品名を採用しています。
機能面では、ブラシの動きや圧力を毎秒100回検知する「SenseIQ」を新搭載し、よりリアルタイムにブラッシングの状況をフィードバックできるようになりました。また、歯磨きモードは史上最多の6種類から選べます。
従来センサーとの違い!
ダイヤモンドクリーン スマートなどの従来機種にも摩擦や加圧を検知するセンサーが搭載されていますが、SenseIQとの違いを下表にまとめています(ソニッケアーのサポート電話に確認済み)。簡単に言えば、「本体だけで出来ることが増えた」ということになります。なお、スマホアプリとの連動については従来機と同様のため後述します。
SenseIQ | 従来センサー | |
検知頻度 | 毎秒最大100回 | 非公表 |
加圧検知 | オートパワーセーブ | 本体LEDライト点灯 |
摩擦検知 | 本体LEDライト点灯 | スマホアプリ表示 |
その他 | スマホアプリ表示 | スマホアプリ表示 |
他にも、ダイヤモンドクリーン スマートに比べ、全長は18mm減の23.7cm、重量は22g減の122g、充電時間は30%減の16時間となるなど、基本性能が随所で再設計されています。片手で持つ製品だけに、約2割の軽量化はインパクトがあります。(ちなみに、パナソニックの「ドルツ」は110g前後とさらに軽量です)
付属品としては、充電台がUSB対応となり、コンセント以外からの充電が可能となります。また、2021年モデルの上位機種には「プレミアムオールインワンブラシ」が附属し、歯垢除去率が手磨きの20倍と大幅に向上しました(これまでのブラシは10倍でした)。
- SenseIQ(最上位センサー)
- スマホ連携(高機能版)
- 6つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- オートパワーセーブ
- RFID(スマートブラシヘッド)対応
- トラベルケース付き(充電機能付き)
- USB充電台付き
これまでのソニッケアー最上位モデルは、デザインや付属品の豪華さをウリにしてきましたが、「9900プレステージ」は実用性と使い勝手を高めてきたという印象です。イージークリーン推しの筆者にも好印象なモデルとなっています。
2.ダイヤモンドクリーン スマート(HX9934)

(2022.02.08現在)
2017年に登場した本製品は、スマホと連携する「IT時代のソニッケアー」です。
スマホアプリとの連動に関しては、下位機種(ダイヤモンドクリーン9000、エキスパートクリーン)より高機能なものが搭載されているのが特長です。具体的には、3つのセンサー(加圧・位置・摩擦)がブラッシングを検知し、専用アプリ上でブラシ圧の適切さ、ブラッシング不足、磨き残し部位を確認できます。
なお、本製品の派生モデルとして「ダイヤモンドクリーン スマート プロフェッショナル」が並行販売されていますが、こちらは付属品の一部を省いたリピーター向け製品となります。より高性能という意味での「プロ」ではありませんのでご注意ください。
- スマホ連携(高機能版)
- 5つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- RFID(スマートブラシヘッド)対応
- 位置センサー、摩擦センサー
- 過圧防止センサー
- トラベルケース付き(充電機能付き)
- グラスタイプ充電器付き
スマホ連携の番外編
ソニッケアーの話題からは脱線しますが、スマホ連動歯ブラシとして注目したいのがサンスターの「GUM PLAY」です。
こちら、歯ブラシのグリップ部分に、加速度センサー内蔵のアタッチメントを接続し、歯磨きのログを記録したり、子供用のゲームなど、充実のスマホアプリとセットで使用します。子供用と大人用の2製品があり、Amazon評価も4.6と非常に好評です。
ソニッケアーのスマホアプリより明らかに出来が良さそうなので、スマホと組み合わせて使いたいという場合、選択肢として面白いかもしれません。
3.ダイヤモンドクリーン スマート(廉価版HX9911)

(2022.02.07現在)
ダイヤモンドクリーン スマートは2017年から販売されていますが、2019年から同一名称の廉価版が並行販売されています。外観では判別できず紛らわしいですが、型番が「HX9911」のものは歯磨きモードが1つ少ない廉価版ですのでご注意ください。
- スマホ連携(高機能版)
- 4つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- RFID(スマートブラシヘッド)対応
- 位置センサー、摩擦センサー
- 過圧防止センサー
- 充電スタンド付き
- グラスタイプ充電器付き
4.ダイヤモンドクリーン 9000

(2021.02.12現在)
2020年に発売されたダイヤモンドクリーン 9000は、ひとことで言ってしまえば「エキスパートクリーンの高級版」となります。
- スマホ連携(プログレスレポート)
- 4つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- RFID(スマートブラシヘッド)対応
- 位置センサー、摩擦センサー
- 過圧防止センサー
- トラベルケース付き(充電機能付き)
- グラスタイプ充電器付き
エキスパートクリーンとの違いは、本体デザインと付属品のみとなります(メーカー確認済み)。スマホ連動など各種機能の説明は、後述のエキスパートクリーンの箇所をご覧ください。
製品名こそ上位機種と同じ「ダイヤモンドクリーン」ですが、中身は下位機種の「エキスパートクリーン」と同じです。スマホ連動も歯磨きモードも要らないけど、普段使いのアイテムに高級感を求める人にはオススメできます。
5.エキスパートクリーン

(2020.10.19現在)
2017年に登場した本製品は、スマホと連携する「IT時代のソニッケアー」です。本体内部に搭載された3つのセンサー(加圧・位置・摩擦)がスマホと連携し、専用アプリに日々のブラッシング情報を記録します。
公式サイトや製品カタログには詳しく書かれていませんが、エキスパートクリーン以上の機種では、加圧センサーのほか、位置センサーと摩擦センサーが搭載されています。スマホ非対応の機種は加圧センサーのみとなります。(メーカー確認済み)
スマホ連携機能は簡易版
本製品に搭載されているスマホ連携機能は、ダイヤモンドクリーン スマート以上の上位機種とは異なる簡易版です。
上位機種のダイヤモンドクリーン スマートでは、ほぼリアルタイムにブラッシングの状況がスマホ画面に表示されますが、エキスパートクリーンのスマホ連携は「プログレスレポート」というライフログの記録にとどまります(1回の歯磨きの時間、歯磨きの回数、ブラシヘッドの使用具合、ブラッシングの力加減を記録)。
- スマホ連携(プログレスレポート)
- 4つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- RFID(スマートブラシヘッド)対応
- 位置センサー、摩擦センサー
- 過圧防止センサー
- トラベルケース付き(充電機能無し)
エキスパートクリーンはスマホ連携に対応しているものの、専用アプリに記録される情報量は多くないため、ライフログが好きな人以外にはお勧めしません。
6.プロテクトクリーン(主力製品)

(2020.10.19現在)
2018年発売のプロテクトクリーンは、フレックスケアープラチナの後継機にあたる主力製品となります。
機能面の特長としては、歯磨きモードやブラッシングの強弱が選択可能です。プロテクトクリーンより下位の製品はクリーンモードしか搭載していないので、ここは大きな違いでしょう。
また、プロテクトクリーンには4つのモデルがあり、歯磨きモードと強弱調整の数に違いがあるほか、製品の外観もかなり違います。2021年以降はシリーズ番号により性能の優劣が分かりやすくなりましたが、2022年に「プレミアム」と「プラス」の間に5100シリーズが発売されてしまい、ラインナップの不統一感は相変わらずだなと思います。
ラインナップ | 実勢価格 | 歯磨きモード | 強弱調整 |
6100シリーズ(プレミアム) | 13,780円 | 3モード | 3段階 |
5100シリーズ | 6,250円 | 3モード | 1段階 |
4500シリーズ(プラス) | 9,995円 | 2モード | 1段階 |
4300シリーズ | 8,589円 | 1モード | 2段階 |
さて、後述のとおり筆者は「イージークリーン」をイチ押ししますが、子供や高齢者のいらっしゃるご家庭など強弱調整が必要な場合もあろうかと思います。ソニッケアー製品のラインナップの中で、「歯磨きモードや強弱調整をできるだけ安く!」というニーズに応えるのが、主力製品であるプロテクトクリーンとなります。
スマホ連携は要らないけど、歯磨きモードや強弱調整は欲しい!という人には、プロテクトクリーンがお勧めです。
ちなみに、なぜかプロテクトクリーンだけ充電時間が48時間と長いので、充電切れには注意が必要です(最上位モデルの9900プレステージでは16時間、下位モデルの3100シリーズでも24時間)。
- 3つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
※モードと強弱の数はモデルにより異なる - RFID(スマートブラシヘッド)対応
- 過圧防止センサー
こちらがオススメ!
さて、ラインナップのややこしいプロテクトクリーンの中からは、上位性能なのに2台セットで何故か安い、5100シリーズをオススメします。ソニッケアーの寿命は長くて3年程度(たとえ動作不能にならなくても部品劣化により振動が不安定になる)なので、予備用に1台あっても無駄になりません。

ここがポイント
2本セットで1台あたりの価格では下位機種の3100シリーズに肉薄する超絶コスパの良さが魅力!ソニッケアーは消耗品なので、予備用に1台持っていても無駄になりません。 |
(2023.01.09現在)
ベストバイに推奨したイージークリーンと比べると、ボタンとLEDサインが2個ずつあるため、ハンドル部分の高級感が違いますね(とはいえ、基本的には「強クリーン」モードしか使いませんが)。
すこし脱線しますが
家電量販店の福袋の中では、ヨドバシカメラが特にオススメです。2020年1月に購入した福袋では、プロテクトクリーンとPanasonicの頭皮エステをメインに、体重計やらタンブラーがセットで実質9千円でした。
前回のヨドバシ福袋の中身を下記にまとめているので、ご興味のある方はご参考まで。
7.3100シリーズ

(2022.02.10現在)
本製品「3100シリーズ」は、ソニッケアーの発売初期から長らく愛されてきた「イージークリーン」の後継機となります。新たに過圧防止センサーを搭載したものの、実勢価格が1,500円ほど高くなり、コスパが悪化しました。イージークリーンの在庫があるうちに、予備機を購入しておくことをお勧めします。
なお、3100シリーズ以上の機種はRFID(スマートブラシヘッド)に対応しており、ブラシに内蔵されたマイクロチップと連動し、ブラシの種類にあわせた歯磨きモードを自動で選択してくれます。また、ブラシの交換時期がくると、本体部分のLEDランプが点灯します。とはいえ、3100シリーズは歯磨きモードが「クリーン」の1種類しかないことや、マイクロチップ内蔵の純正ブラシは高価なので、安価な互換ブラシを使用する場合には無用な機能です。
- 1つの歯磨きモード
- RFID(スマートブラシヘッド)対応
- 過圧防止センサー
8.イージークリーン(ベストバイ)

ここがポイント
ソニッケアー愛用者にも、電動歯ブラシ初心者の「最初の1本」にもオススメ。ソニッケアーの特徴である振動パワーは上位機種と同じ!電動歯ブラシの寿命は3年程度なのでコスパが重要。 |
(2020.10.19現在)
本製品「イージークリーン」は、手頃な価格のソニッケアーとして定着している人気商品です。2021年に後継機が「3100シリーズ」として値上げ販売されたため、リピーターの方はイージークリーンの在庫があるうちに予備機の確保をお勧めします。
- 1つの歯磨きモード
基本性能は上記のとおりで、歯磨きモードは1種類のみ。また、付属品も替えブラシ1本のみと必要最低限の構成です(もちろん充電台は付いてますが)。
ただし、上でも書いたとおり、ソニッケアーシリーズの最大の魅力である、毎分31,000回の振動力は本製品でも共通であり、ソニッケアーの醍醐味を手頃な価格で味わえる、コスパ最強な製品なのです。
ソニッケアーの魅力が凝縮された「イージークリーン」は、コスパ最強のベストバイとして、文句無しにイチオシします!
9.2100シリーズ
2100シリーズは、廉価機種「クリーンケアー」の後継機種として2021年にリリースされた製品です。実勢価格は4,300円程度となっており、イージークリーンとの価格差が数百円であることを踏まえると、積極的にこの機種を選択する理由は見当たりません。将来的にイージークリーンが廃盤となり3100シリーズに統合されることとなれば、2100シリーズの価値を再評価する必要があるでしょう。
機能面では、歯磨きモードは「クリーン」の1種類のみであり、過圧防止センサー非搭載かつRFID(スマートブラシヘッド)にも非対応という最低限の構成です。
ソニッケアー公式ではクリーンケアーの後継機としていますが、バッテリーがニッケル水素電池からリチウムイオン電池に強化されており、実質的にはイージークリーンと同性能と考えて構いません。
- 1つの歯磨きモード
10.Philips One by Sonicare(乾電池式)
【2021年モデル】Philips One サンゴ 乾電池式電動歯ブラシ HY1100/01 - Philips(フィリップス)
Amazon's data(2022.02.10現在)
レビュー数 43件・評価 ★★★★★ 4.5点・参考価格 2773円
|
2021年発売のPhilips Oneは、乾電池式の電動歯ブラシです。振動回数が毎分13,000回と他機種(31,000回)よりも弱いことや、他機種とはブラシの互換性も無いため、厳密にはソニッケアーとは別ブランドで販売しています。
一見するとソニッケアーの廉価版のようですが、非常にユーザー評価の高い製品です。
乾電池式というのは、パワー不足や交換の手間という問題点があるものの、充電台が不要という大きなメリットがあります。このため、普通の歯ブラシと同じように、洗面台のコップに立てておけるという、従来のソニッケアーでは考えられない使い勝手の良さが特徴です。
また、本体部分が圧倒的に細くて軽いため、普通の歯ブラシと同じような感覚でブラッシングできるのもポイントです。ややパワーが物足りないという欠点についても、子供や高齢者が使うには最適と考えることもできます。
なお、本製品の専用ブラシは、耐用期間3ヶ月で、実勢価格は1本あたり600円となります。他のソニッケアー用ブラシは、安いものでも1本あたり1千円以上するので、ランニングコストの良さも魅力です。なお、いまのところPhilips One用の互換ブラシは出回っていないようですが、Philips Oneはカラバリが8種類もあるため、互換ブラシは出てこないかもしれません。もっとも、1本600円なら純正だし許容範囲かな・・・と筆者は思います。
- 単4乾電池で3ヶ月駆動
- 細くて軽い本体
- 純正ブラシが1本600円と割安
- 振動回数は弱めの毎分13,000回
11.ソニッケアーキッズ
(2020.10.19現在)
ラインナップ紹介の最後は、シリーズ唯一の子供向け製品「ソニッケアーシリーズ」です。対象年齢は4歳から10歳となります。
子供向け製品とは言え、侮ることなかれ。最上位機種の「ソニッケアーダイヤモンドクリーン スマート」と同じく、Bluetoothでスマホと連動します。
- スマホ連動
- 2つの歯磨きモード
アメリカン丸出しなキャラクターによるスマホアプリは子供だましかと思いきや、Amazonの購入者レビューでは平均で星4つ以上と高評価です。また、スマホと接続していないときも、本体内のメモリーに14回分の歯磨き情報が記録されるなど、なかなか基本性能がしっかりしています。
なお、ソニッケアーシリーズは基本的に、ブラシの規格や動力部分は全製品共通ですが、本製品「ソニッケアーキッズ」だけは以下の点で他製品と異なります。
- 振動数が毎秒500回(分換算で30,000回)
※大人用製品の振動数は毎分31,000回 - 最もパワーの強い歯磨きモード(クリーン)が無い
※「やさしい」「さらにやさしい」モードのみ - ブラシはソニッケアーキッズ専用
※キッズ専用ブラシは大人用製品では使用不可
《旧製品》ダイヤモンドクリーン・ディープクリーンエディション
2011年発売のダイヤモンドクリーンは、「元祖フラッグシップ」とも言える製品です。
その後、2018年に各種センサー搭載の新世代ソニッケアーが発売されて以降は、「ディープクリーンエディション」と名前を変えて販売継続されてきました。部品在庫がかなりダブついていたのではないかと推察します。
- 5つの歯磨きモード
- トラベルケース付き(充電機能付き)
- グラスタイプ充電器付き
強弱調整もできない旧世代製品ながら、高級感のあるデザインやグラス型充電台などの豪華な付属品が「ちょっぴり安く手に入る」というのがウリだったものの、ようやく2021年頃にお役御免となりました。
【2016年モデル】フィリップス 電動歯ブラシ ソニッケアー ダイヤモンドクリーン ディープクリーンエディション ホワイト HX9314/08 - Philips(フィリップス)
Amazon's data(2022.02.07現在)
レビュー数 935件・評価 ★★★★ 4.2点・参考価格 23800円
|
《旧製品》ソニッケアーパワーアップ
本製品は、電動歯ブラシ入門者向けのエントリー製品となります。いきなりソニッケアーの強力振動は不安という方、または、あくまで手磨きを補完する目的に最適です。
あくまで補完的な製品なので、機能や付属品は最低限となります。また、Amazon価格5,980円と前出のイージークリーンより2千円ほど高く、コスパも良くありません。
- 1つの歯磨きモード
また、本製品の最大の特徴は、振動回数が15,000回/分と他機種の半分以下です。よほど電動歯ブラシが不安など特別な理由が無い限り、他機種を選んだほうが無難でしょう。
《旧製品》フレックスケアープラチナ
ソニッケアーシリーズの中でも、「フレックスケアー」は主力商品です。そのフレックスケアーの上位バージョンとして販売されているのが本製品です。
- 3つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- トラベルケース付き(充電機能無し)
上でも書いたとおり、上位機種(ダイヤモンドクリーン)との違いは、付属品の種類と高級感となります。性能面の優劣はほとんどありません。
一方で、下位機種(フレックスケアープラス)との違いは、付属品と替えブラシの種類、そして本体部分の高級感です。
高級感あるデザインはフレックスケアープラチナまで。フレックスケアープラス以下の機種はコスパに優れた普及機種となります。
なお、本製品に付属のアダプティブクリーンブラシは歯垢除去率10倍を謳っています。ただし、ブラシは単品購入可能で、全シリーズに使えるので、ブラシのために上位機種を購入する必要はありません。
《旧製品》フレックスケアープラス
本製品「フレックスケアープラス」はソニッケアーの主力製品です。かつてはソニッケアーシリーズの最上位機種として、様々な付属品を組み合わせたモデルを多数展開していました。
- 4つの歯磨きモード
- トラベルケース付き(充電機能無し)
トラベルケース無しのモデルや、紫外線除菌機能付きのブラシケースが付属するモデルもあるので、目的と予算に応じてセレクトすればよいと思います。
なお、本製品「フレックスケアープラス」はソニッケアーの主力製品ですが、むしろ近年の商品展開としては、廉価製品の強化による市場の開拓と、高価格製品の投入による利益の拡大に力が入れられているようです。
《旧製品》ガムヘルス(親子向け)

(2020.10.19現在)
ソニッケアーシリーズに2010年代から加わったガムヘルスは、「ソニッケアーが日本人のために初めて開発した商品」とされています。どのあたりが日本人向けなのか?という特徴があるわけではないんですが、主力製品であった「フレックスケアー」と低価格な「イージークリーン」の中間製品として発売されました。
- 2つの歯磨きモードと3段階の強弱調整
- トラベルケース付き(充電機能無し)
2019年時点では、主力製品が「プロテクトクリーン」に代替わりしたため、ガムヘルスの立ち位置が不明確になってしまいました。というのも、価格上の上位機種にあたるプロテクトクリーンは、機能的にはガムヘルスの完全上位ではなかったためです(ガムヘルスのほうが歯磨きモードと強弱調整が多い)。
ガムヘルスの最大の特徴は、強弱調整が可能な機種の中では価格が最も安いという点です。また、デザイン的にもボタン部分にメタリックカラーが使われており、低価格帯の製品としては高級感もあるので、イージークリーンのチープ感が気になる人にもお勧めの機種でした。
《旧製品》ヘルシーホワイト
さあさあ、ここからがコスパ重視の廉価機種となります。外観デザインも装飾的要素が一切なくなり、実用重視の製品となります。
- 2つの歯磨きモード
カタログをチェックしていて驚いたのが、歯垢除去率10倍の高級ブラシである「ダイヤモンドクリーン」が1本付属していることです。従来はプロリザルツという標準ブラシが付属していたはずなので、製品としての魅力が高まったと言っていいでしょう。
なお、ヘルシーホワイトはバッテリー持続が2週間(上位機種は3週間)となりますので充電切れにはご注意ください。
《旧製品》クリーンケアー

(2020.10.19現在)
本製品「クリーンケアー」は、ソニッケアーが日本での普及率向上を狙い、2017年に投入した低価格の戦略商品です。後継機「2100シリーズ」の発売により廃盤となりました。
- 1つの歯磨きモード
上で紹介した「イージークリーン」と同様に、機能を必要最低限に絞ることで低価格を実現しています。
イージークリーンとの一番の違いは「バッテリー性能」です。クリーンケアーはソニッケアーシリーズで唯一、ニッケル水素バッテリーを使用しています。
他機種で使用されているリチウムイオンバッテリーと比較し、ニッケル水素バッテリーには下記3点のデメリットがあります。
- 自己放電が大きい
- メモリー効果がある
- 蓄えられる電気が少ない
簡単に言ってしまえば、「ニッケル水素バッテリーは低容量で劣化が早い」ということになります。(ちなみに、「メモリー効果」とは、使えば使うほど蓄電量が減っていくことを意味しています)
このため、クリーンケアーのバッテリー持続期間は約10日となっており、イージークリーンの2週間よりも短いので注意が必要です。なお、フレックスケアープラス(及びガムヘルス)以上の上位機種では、バッテリー持続が3週間となっています。
ただし、バッテリーの劣化については、あまり気にする必要は無いかもしれません。というのも、自分がソニッケアーシリーズを4本使ってきた経験によれば、ソニッケアーの製品寿命は約3~4年です。バッテリーの寿命よりも早く、どこかのパーツが逝ってしまうと思います。
なお、本製品「クリーンケアー」は最廉価機種にも関わらず、カラーバリエーションが3色もあり、メーカーであるフィリップスの本気度が伝わる製品でした。実は、2015年に「プラークディフェンス」という類似製品が発売されていたのですが、分かりづらい製品名と野暮ったいデザインで、あまり市場に浸透しませんでした。そこを見直して再発売したのが本製品「クリーンケアー」だと考えられます。
【ブラシ編】純正ブラシは互換性のある全8種類
現時点でソニッケアーの替えブラシは全部で10種類(子供用とPhilips Oneを除く)がラインナップされています。かつては「プロリザルツ」しかなかったので、選択肢が増えたのは良いことですね。
- プレミアムオールインワン
- プレミアムクリーン
※旧アダプティブクリーン - プレミアムホワイト
- プレミアムガムケア
- ホワイトプラス
※旧ダイヤモンドクリーン - iインターケアー(ワーストバイ)
- ガムプラス
- クリーンプラス(ベストバイ)
※旧プラークディフェンス - センシティブ
- 舌磨き
なお、ソニッケアーの替えブラシは互換性があるため、本体では最も安価な「2100シリーズ」で最上位ブラシの「プレミアムオールインワン」を使うこともできます。
ソニッケアー純正ブラシは、2018年にラインナップが再編成されました。最上位製品には名称に「プレミアム」を付け、一挙に3モデルを揃えました。また、「センシティブ」を除く全モデルにブラシヘッド認識機能(RFiD)を搭載しました。これに伴い、残念ながら廉価モデルの価格が底上げされました。
それでは以下、ソニッケアーブラシにおける、製品間の性能差やベストバイなどを解説していきます!
1.プレミアムオールインワン(最上位モデル)
本製品「プレミアムオールインワン」は、「プレミアム」シリーズ4製品の最上位モデルとなります。「オールインワン」という製品名のとおり、これまで別モデルに分かれていた3つのケア(歯垢除去、ステイン除去、歯茎のケア)の全てに対応しています。
歯垢除去力は手磨きの20倍と圧倒的で、これまで歯垢除去に特化したモデルとして売られてきた「プレミアムクリーン」の2倍となっています。
- プレミアムクリーンの2倍の歯垢除去力(20倍)
- ステイン除去は2日間のテストで2倍
- サイドのブラシ毛が歯肉をブラッシング
- 歯垢除去力 ★★★★★★★(20倍)
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
まさに「全部入り」のブラシであるため、実勢価格は1本あたり1,500円と高額ですが、ユーザーレビューは4点台と好評です。多くのブラシで安価な互換製品が出ていますが、本製品を真似られる互換品は出てくるのでしょうか?
Amazon's data(2022.02.10現在)
レビュー数 654件・評価 ★★★★ 4.3点・参考価格 4500円
|
2.プレミアムクリーン(歯垢除去)
本製品「プレミアムクリーン」は、「プレミアム」シリーズ4製品の中で、歯垢除去に特化したモデルです。少し前まで「アダプティブクリーン」という製品名でしたが、ラインナップ再編に伴い名称変更となったようです(ソニッケアーはわりと製品名が変わります)。
本製品の歯垢除去力は手磨きの10倍となっており、最上位モデルのプレミアムオールインワンに次ぐ2番手の性能となっています。ブラシヘッドの周囲に柔らかいゴム素材を採用することにより、歯茎への密着性を高めています。
- 歯垢除去力10倍(2番目の性能!)
- 歯に触れる表面積が4倍
⇒ ゴム素材のブラシヘッドにより歯に密着
- 歯垢除去力 ★★★★★★(10倍)
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
3.プレミアムホワイト(ステイン除去)
本製品「プレミアムホワイト」は、ステイン除去に特化した最上位製品です。
ブラシヘッドの周囲に柔らかいゴム素材を採用している点や、ブラシ毛の配列などは、最上位製品のプレミアムクリーンと共通です。
- 歯に触れる表面積が4倍
⇒ ゴム素材のブラシヘッドにより歯に密着
正直なところ、外観上もプレミアムクリーンとの違いが分からないため、サポートセンターに両製品の違いを後日問い合わせてみたいと思います。
- 歯垢除去力 ★★★★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
4.プレミアムガムケア(ミドル・シニア)
本製品「プレミアムガムケア」は、歯茎のブラッシングに特化した「ミドル・シニア向けの戦略製品」という位置付けです。
ブラシの配列も他のプレミアム製品とは異なっており、歯間から歯垢を掻き出すのではなく、歯茎を撫(な)でるように磨くためのブラシとなっています。ソニッケアー公式によると、歯肉炎を2倍改善するとのことです。
- 円弧状にカットしたブラシで歯茎にフィット
- ゴム素材のブラシヘッドで密着感と衝撃吸収
また、やわらかめのブラシ毛を採用しているため、歯茎へのダメージが気になる方にもお薦めのモデルです。
- 歯垢除去力 ★★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★★★★
- ブラシの硬さ:やわらかめ
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
5.ホワイトプラス(中途半端)
かつて最上級ブラシとして君臨していた「ホワイトプラス」ですが、現在はその座を「プレミアムクリーン」に奪われています。少し前まで「ダイヤモンドクリーン」という名称で販売されていた製品です。
特長はひし形に並べられたブラシの毛先で、コーヒーやたばこなどによる黄ばみやステインの除去に効果があるとしています。
- ひし形の毛先を採用
⇒ 黄ばみ・ステイン除去に強み
上位機種のプレミアムホワイトと製品コンセプト(=ステイン除去)が重複する一方で価格差は少なく、ラインナップの中では中途半端な存在となっています。
- 歯垢除去力 ★★★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
6.iインターケア(ワーストバイ)
本製品「iインターケア」は、ソニッケアーブラシの中では普及価格帯の製品です。従来の「インターケア」にブラシヘッド認識機能(RFiD)が搭載され、製品名に「i」が付きました。
- ブラシの先端を山切りにカット
⇒ 歯間の汚れに効果を発揮
こちら、旧製品では1本あたりの価格が約1,000円とコスパ優秀であったため、ベストバイとして推奨してきました。しかし、リニューアル後は価格が急上昇し、Amazonでは最上位のプレミアムクリーンとの価格逆転現象すら起きています。
- 歯垢除去力 ★★★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
ワーストバイ
7.ガムプラス(割高です)
「ガムプラス」は、歯茎ケアに特化したブラシです。上で紹介した「プレミアムガムケア」の廉価版という位置付けですが、価格差がほとんど無いためお薦めしません。
なお、旧「プロリザルツガムヘルス」の後継製品とのことなので、ブラシ毛は以下の特長を持つと思われます。
- 2種類のカット
⇒ 先端を長い毛で歯肉線に沿ったブラッシング - 2種類の硬さの毛先
⇒ 中央に柔らかい毛を配置しダメージを軽減
- 歯垢除去力 ★★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
8.クリーンプラス(ベストバイ)
本製品「クリーンプラス」は、ソニッケアー純正では最も安価なブラシです。「プロリザルツ プラークディフェンス」の後継機種で、ブラシヘッド認識機能の搭載に伴い名称変更となっています。
5本セットで購入した場合の実売価格は1本あたり1,000円弱となっており、最上位製品である「プレミアムクリーン」の半額以下となります。(旧製品は1本あたり700円程度だったので、全体的に値上げ傾向にあります)
最廉価品と言えども、ソニッケアーの強みである「パワー」を活かしたブラッシングには必要十分です。コスパを考慮すると、ベストバイは本製品以外にありえません。
とはいえ、あくまで価格重視ということであれば、圧倒的に安価な「互換ブラシ」の存在を無視することはできません。互換ブラシのレビューはこのあと書きますので、そちらも参考にしてください。
- 歯垢除去力 ★★★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★
- ブラシの硬さ:普通
- ヘッド認識(RFiD):◯(対応)
ベストバイ!
9.センシティブ(旧世代製品)
本製品「センシティブ」はその名のとおり、毛先の柔らかい、歯ぐきに優しいブラシヘッドです。
ソニッケアーが30年にわたりヒットを続ける中で、ユーザーの年齢層も幅広くなっています。高齢となったユーザーを逃さないため、本製品「センシティブ」は商品戦略的にとても重要な製品だと考えます。
- 歯垢除去力 ★★
- 歯ぐきへのやさしさ ★★★★
- ブラシの硬さ:やわらかめ
- ヘッド認識(RFiD):×(非対応)
なお、現行ブラシの中では唯一、ブラシヘッド認識機能を搭載しておらず、スペック的には旧世代の製品となります。
《互換ブラシ》外見的にも体感的にも純正品とほぼ同じ
実は、電動歯ブラシという製品は、プリンターの「インク商法」と同じく、本体購入後の消耗品(替えブラシ)で利益をあげるビジネスモデルです。
一度でも本体を買ってもらえれば、継続的に収益をあげることができるため、キャッシュバックなどの販促キャンペーンを頻繁に実施しています(この点もプリンタと同じです)。
Amazonで購入してもキャッシュバック対象なのでお見逃しなく!
しかし、消耗品で稼ぐというビジネスモデルを邪魔するのが、圧倒的に「互換ブラシ」という非純正品の存在です。
では実際に、ソニッケアー純正品と互換品との間に、どれだけの価格差があるのでしょうか?
純正品:
プロリザルツプラークディフェンス
967円/本互換品:
10本で410円。1本あたり41円。
比較になりませんね。
このように、純正品と互換品とでは、実に23倍もの価格差があります。純正品と互換品の価格差は、プリンタインクよりも更に圧倒的です。
ものは試しだと思い、自分も互換品を購入してみたのですが、「Sonicare」というロゴの有無を除いて、外見的にも、実際に歯を磨いてみての実感的にも、純正品と全く変わりませんでした。
ソニッケアーも互換品の存在には憂慮しており、「保証が効かなくなる」「純正品は歯に優しい」などの注意やメリットを訴えています。スマホと連携するICチップ内蔵ブラシを開発したのも、互換品対策という印象を強く受けます。
純正品と互換品、どちらを使うかはユーザーの判断だが、人間の五感では違いがわからない。
いちおう参考までに、純正品と互換ブラシの比較画像を何枚かアップします。
互換ブラシのパッケージ 左:純正品、右:互換品
純正品にはロゴがある 違いが全くわかりません
【質問編】ソニッケアーコールに気になる点を質問しました
当レビューの執筆にあたり、ソニッケアーコールにいろいろ質問してみましたので、その結果をシェアさせていただきます。
SenseIQで何ができるのか分かりません。従来機種との違いを教えてください。
SenseIQはブラシの動きを毎秒100回検知し、本体の動作に反映させます。たとえば、力が強すぎればオートパワーセーブが働き、ブラシの動かしすぎをLED点灯で知らせます。これらの機能は従来機には無いものです。
質問:付属品と搭載モード以外で、ヘルシーホワイトとイージークリーンの性能の違いについて教えてください。
回答:歯磨きモードを除けば、バッテリーの容量など本体部分の性能に違いはありません。外観が異なるくらいです。
質問:同一製品であっても、型番の異なるものがありますが違いを教えてください。(例えば、ヘルシーホワイトの新製品であるHX6701について、既存製品であるHX6732、HX6711とどの点が異なるのでしょうか?)
回答:例示いただいた製品は全て同一です。販売経路が増えたため、新たな品番を設けました。
上記のとおり、ソニッケアー販売経路により型番を分ける場合があり、Amazon等で型番の異なる同一商品を見つけた場合、型番により機能差があるわけではないことが理解できました。
というわけで、ソニッケアー製品への愛情を込めたレビューは以上です。ホントに自分の場合、ソニッケアーを使っている期間は、虫歯ゼロですから、ホントにお勧めしますよ。最後にベストバイを紹介させてください。ソニッケアー イージークリーンです!
【アフターケア】ソニッケアーの製品寿命と故障の原因
筆者は20年近く、ソニッケアーを愛用してきましたが、ソニッケアーの製品寿命はそれほど長くありません。早いものでは1年、長くても3年か4年が限界かと思われます。
原因1)振動しなくなる
ソニッケアーの故障パターンで最も多いのが、ブラシが振動しなくなる、というものです。1年程度で故障するものは、ほぼこれが原因かと思われます。
もう少し詳しく説明すると、電源すら入らないという状態ではなく、本体部分はわずかに振動するのですが、その振動がブラシに伝わっていないという状態です。
なお、ソニッケアーの保証期間は2年間なので、その期間内であれば無償で修理が受けられます。わりと1年程度での故障は多いので、購入証明などは保管しておきましょう。
とはいえ、修理に出している間、歯を磨かないわけにいきません。わたしは予備のソニッケアーをストックしていますが、手磨きで急場をしのぐなら、オーラルケア社の「タフト24」をお薦めします。
こちら、外見は何の変哲もない歯ブラシですが、モノ系情報誌MONOQLOで『本誌史上、最高の掘り出し物だ!』と大絶賛される逸品です。
原因2)ブラシ接続部が破損する
動力部分に問題が生じなければ、ソニッケアーは何年でも使用できます。自身の最長記録では4年程度も使えたアタリもあります。
しかし、パワフル振動を売りにする製品だけに、長く使えば部品そのものが破損してしまいます。とりわけ、振動の影響をもっとも受けているブラシ接続部は、破損しやすいパーツです。
上の画像の「軸」がグラグラしだしたら、パーツ破損だと思ってください。おそらく、その時点で2年以上は使っていると思いますので、買い替えのタイミングとなります。