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【住宅ローン金利】2017年11月金利は小幅な上昇。大手金融機関の住宅ローン撤退が相次ぐ

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こんにちは、住宅ローン持ちのちうぱんです。

2017年11月の住宅ローン金利が、金融機関各社から一斉に発表されました。

当ブログでは三井住友信託銀行と住信SBIネット銀行を中心に、住宅ローン金利の推移を定期的にウォッチしています。(筆者自身も両銀行と住宅ローンの契約経験がありますが、金利面での融資条件では最良と考えています)

住宅購入やローン借り換えの参考にしていただければ幸いです。

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2017年11月ローン金利の動向

それでは、2017年11月の住宅ローン金利を見ていきましょう。三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行ともに、10月から最大0.05%程度の金利上昇となっています。

半月前に10月金利を発表したソニー銀行が全ての融資期間で金利を上げましたが、同じような金利動向となった形です。

www.nekatsu.com

住宅ローン金利の指標となるのが「10年国債利回り」です。10年国債利回りは、9月1日には0%を割り込んだものの、9月中旬から持ち直して以降は0.06%前後で推移しています。ここのところ記録的な株高が続いていますが、金利への影響は穏やかなようです。

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fund.smbc.co.jp

各社11月住宅ローン金利

金利表の見方

  • 金利は今月の住宅ローン金利です。カッコ内の数字は前月金利となります。
  • 変動金利は通期引き下げ金利、固定金利は当初引き下げ金利です。
  • 融資条件により金利に幅のある場合、再優遇金利を表示しています。

三井住友信託銀行

三井住友信託銀行の11月金利は、融資期間15年以上で一律0.05%の微増となりました。

実店舗型の金融機関にもかかわらず、相変わらず全ての融資期間で業界最低水準の金利設定となっています。近くに店舗があるなら迷わずオススメします(他の金融機関は、金利比較されやすい10年固定金利だけ金利を低く設定していたりします)。

10年固定金利で他行と比較すると、メガバンクで最も低金利な三菱東京UFJが0.75%(前月比±0%)、新規参入組ではイオン銀行が0.69%(前月比±0%)となっています。

変動 0.525(0.525)±0
固定2年 0.35(0.35)±0
固定3年 0.35(0.35)±0
固定5年 0.45(0.45)±0
固定10年 0.70(0.70)±0
固定15年 1.00(0.95)+0.05
固定20年 1.10(1.05)+0.05
固定30年 1.15(1.10)+0.05

www.smtb.jp

なお、このところ三菱UFJ信託銀行が、かなり攻めの金利設定をしており、当ブログでも動向をウォッチしていきたいと思います。11月金利では三井住友信託銀行よりも有利となっています。(残念ながら三菱UFJ信託銀行は2018年4月以降の住宅ローン撤退を検討していることが報道されています)

変動 0.575(0.575)±0
固定3年 0.30(0.30)±0
固定5年 0.30(0.30)±0
固定10年 0.64(0.63)+0.01
固定15年 0.90(0.88)+0.02
固定20年 1.07(1.05)+0.02

www.tr.mufg.jp

住信SBIネット銀行

ネット専用住宅ローンの中では最低水準の金利設定を継続中です。三井住友信託銀行の住宅ローンを代理販売しているため、ほぼ同水準の低金利となっています。11月金利では、融資期間15年以上で一律0.04%の微増となっています。

変動 0.447(0.447)±0
固定2年 0.35(0.35)±0
固定3年 0.45(0.45)±0
固定5年 0.46(0.46)±0
固定10年 0.72(0.72)±0
固定15年 1.01(0.97)+0.04
固定20年 1.11(1.07)+0.04
固定30年 1.24(1.20)+0.04

まとめ

住宅ローン金利の指標となる10年日本国債利回りは、9月中旬から急回復して以降、0.6%前後で推移しています。記録的な株高が続きましたが、あまり長続きしないとの見通しなのか、金利への影響は穏やかでした。

金融機関別の金利比較では、実店舗型では三井住友信託銀行が、ネット手続型では住信SBIネット銀行が、業界最低水準をキープしています。

近くに店舗があるならば、迷わず三井住友信託銀行を選んで後悔無しです(直近では三菱UFJ信託銀行がさらに有利です)。メガバンクの中では三菱東京UFJ銀行が最も金利で攻めています。それ以外の実店舗型金融機関は地銀も含めて金利面での魅力はありません。

三井住友信託銀行に次いで低金利なのが、住信SBIネット銀行です。住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行の住宅ローン商品を代理販売しているため、三井住友信託銀行よりも(ほんのわずかに)金利が高いです。

ただし、住信SBIネット銀行は手続きに時間がかかるため、融資実行日が迫っている場合は避けたほうがよいです。筆者も住信SBIネット銀行で住宅ローンを借り換えましたが、申込みから融資まで2ヶ月以上かかりました。

住宅ローン比較サイトで「じぶん銀行」などが低金利として紹介されている場合もありますが、アフィリエイト目的の場合もあるので注意してください。ちなみに、2017年7月の30年固定金利では、三井住友信託銀行の1.05%に対して、じぶん銀行は2.05%となっています(じぶん銀行の方が有利なのは、銀行間で比較されやすい10年固定金利のみです)。三井住友信託銀行と住信SBIネット銀行は、変動金利と全ての期間固定金利において、業界最低水準の住宅ローン金利を設定しています。

話は変わりますが、10月末になって、住宅ローン業界に突然のニュースが駆け巡りました。信託銀行大手で1兆2千億円の融資残高を誇る三菱UFJ信託銀行が、2018年4月に住宅ローンから撤退を検討しているというのです。さらに、みずほ銀行も利用者の少ない地域からの住宅ローン撤退を検討中とのことです。

www.sankei.com

住宅ローン業務は週末に窓口を開けなくてはなりませんから、輪番で出勤する行員にとって負担となっているのは間違いありません。そこに人員を追加するほどの利益を生んでいないというのが、住宅ローン撤退の理由でしょう。

以上となります。なお、本日の記事に関連して、住宅ローン金利の先読み方法については下記記事にまとめていますので合わせてご覧ください。

www.nekatsu.com