こんにちは、ちうぱんです。
最近では「若者のPC離れ」なんて言われますが、自分はガッツリPC系です。
理由はもちろん、高機能なソフトは基本的にPC版だからなんですが、その中でも使用頻度が高いのがIllustrator(いわゆるイラレ)です。ちょっとしたイラストや、特に図表類を作るには不可欠のソフトですよね。
そこで本題なんですが・・・
イラレを効率的に使うにはショートカットが必須。しかし、作業中にフルキーボードは邪魔なので、左手デバイスがあると便利ですよね。
というわけで今回、XP-PENの左手デバイス「Shortcut Remote AC19」を購入したので、使用感とキー割り当てなどをレビューしていきたいと思います。
XP-PEN「Shortcut Remote AC19」とは?
さて、XP-PENです。。
お絵かきタブレットを持ってる人は耳にしたことのあるメーカーかもしれません。安価な液晶タブレットでは定評のある中国メーカーですね。
自分はWacomのCintiq pro 16(実売17万程度)を使っていますが、同等スペックのXP-PEN製品はなんと3万円台。比較になりません。
その中国XP-PEN社による左手デバイスが、「Shortcut Remote AC19」です。
上の写真は、Shortcut Remote AC19の同梱物一式となります。
購入価格は税込み3,999円でした。
製品の質感は「値段なり」ですが、コスパが高ければ納得です。添付のドライバCDは使わずに、XP-PENの公式サイトから最新ドライバをダウンロードしましょう。
なお、本製品はクリエイター用途だけでなく、カスタマイズキーボードとして色々な使い道があります。例えば、SpotifyなどPC音楽プレーヤーのリモコンとしても利用可能なので、ぜひ使い方を工夫してみてください。
ちなみに、Amazonでときどきタイムセールをやってます。たまたま見かけたら即買いしちゃいましょう。(自分は購入翌日に15%割引のタイムセールとなり、タイミングの悪さに苦笑しました)
Shortcut Remote AC19を選ぶ理由
さて、数ある左手デバイスの中から本製品を選ぶ理由です。
Cintiq専用デバイスの使用感が良くない
自分はWacomのCintiq Pro 16を使用しているため、お金に糸目をつけなければ、Cintiq専用デバイスである「Express Key Remote」が第一候補になるはず。
しかし、Wacomらしい高価な価格設定のわりに、レビューの評判はよろしくない。
- 「机の上で安定しない」
- 「タッチホイールの操作性が悪い」
- 「コスパが低い」
実際に自分も家電量販店で試用してみましたが、タッチホイールの操作性はストレスを感じますね。例えば、タッチホイールでブラシサイズを変更してみると、微妙な調整がとても難しいんですね。これならマウスを使ったほうが早いと思ったほどです。
XP-PENはWacom純正の代替デバイスだ
これに対して、XP-PENのShortcut Remote AC19です。
「~~Remote」という製品名からして、Wacom製品(Express Key Remote)への対抗意識を感じますよね。
Shortcut Remote AC19は、WacomのExpress Key Remoteの利点を受け継ぎつつ、使い勝手の悪さを改善し、無用な高級感をカットした製品です。Wacom製品の代替デバイスと考えて良いと思います。
本製品の特長を整理すると・・・
1)ワイヤレス接続
まずこれ。ワイヤレス。
WacomのExpress Key Remoteと同様ですが、PCとの無線接続が可能です。
いまどき無線キーボードなんて珍しくないのでは?と思われるかもしれませんが、左手デバイスに限っては、ほとんどの製品は有線接続なんですよね。
Makuakeでクリエイター向けの左手デバイスが売られていますが、残念ながら有線。
実際のところ、「ワイヤレス」を条件に左手デバイスを選ぶと、ほとんど選択肢が無いと思いますね。
なお、Shortcut Remote AC19は、PCとの無線接続に専用ドングル(USBに挿す受信機)を使用します。WifiやBluetoothを搭載しないデスクトップPCでも使用可能です。
2)机上でも手持ちでも使える
本製品は左手デバイスの中では非常に小型なため、机上はもちろん、リモコン感覚で手持ちでも使えます。
ここがWacomのExpress Key Remoteとの差別化なんですよね!Wacom製品は手持ちでの利用を前提としているため、左手で常に握り続けるストレスがあります(しかも、机の上に置いて使うと安定しません)。
▲ 2WAYで使える操作性はXP-PENの利点!
3)クリック感のあるホイールダイヤル
ダイヤルの使用感もWacomより優秀です。
上でも書いたように、WacomのExpress Key Remoteのダイヤルはタッチ式ホイールのため、微妙な調整は苦手です。おそらく高級感を重視したのだと思いますが、実用面ではかなりストレスになると思います。
それに対して、Shortcut Remote AC19は、クリック感のあるホイールダイヤルを採用しているため、1段階ずつ確実に調整が可能です。
4)値段が手頃
もちろん価格も価値のうちです。
執筆時点でのAmazon価格を比べると、価格差は3~4倍ほどあります。
Wacom Express Key Remote 11,004円
XP-PEN AC19 3,999円(セール3,399円)
XP-PEN製品は価格が手頃なので、使用するソフト別に買い足すのもアリですね(残念ながらソフトごとにキー割り当てを変更する機能はありません)。
実際に使ってみての感想など
実際に本製品XP-PEN AC19を使用してみて、3つの観点から5段階評価してみました。
利便性 ★★★★☆
まず、利便性について。利便性を高めるには、キー割り当てが重要です。実際に使いながら、操作頻度の高いキーを割り当てるのが良いと思います。
自分の場合、ダイヤルに拡大縮小とブラシサイズ変更(中央の黒ボタンで切り替え可能)、9つのボタンにはundo・redo(やり直し関係)、alt・ctrl・shift、使用頻度の高いツールを割り当てています。
実際に使ってみて、左手操作の1プッシュでツールを切り替えられるのは便利であり、ダイヤルでのブラシサイズ変更により塗り作業もはかどります。
ただし、ボタン数は多くないので、ショートカットを駆使しようとすると、キーボードは必要です。この点はWacom純正も同様だと思いますが、☆1つ減点としました。
操作性 ★★★★☆
本製品は2WAY(机上or手持ち)で使えますが、Illustrator等での制作作業にはフルキーボードも使うため、デスクに置いて使うことが多いです。机上で使うならば、Wacom純正より明らかに操作性は高いと思います。
なお、本製品は横3列のボタンを配置しているため、手持ちスタイルで使用したとき、横幅のサイズがやや大きいように感じます。その点で、☆1つ減点としました。
ちなみに、デザイン用途の左手デバイスとしてはもちろん、Spotifyなど音楽プレーヤーのリモコンとしても使えます。
安定性 ★★★★★
正確性と安定性は十分です。1週間ほど使用して、誤操作や無線が途切れることは一度もありませんでした。ロジクールのマウスやスピーカー(Unifying)より安定性は高いと思います。
というわけで以上っ!