ねかつちう。

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2019年音楽配信10社比較/オリコンTOP10対応状況 ~邦楽聴くならコレだ!~

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今回は、学生から社会人まで日常生活のマストサービスである「定額音楽配信サービス」について、長文レビューをお届けします。

こちら、大手企業の相次ぐ参入により、「基本、邦楽中心なんだけど音楽配信はどれがいい?」という声を多く耳にします。この記事を最後まで読んでもらえれば、必ず、あなたのベストバイが見つかるハズですよ。

ここが問題でした

どの音楽配信を選ぶかのポイントは、もちろん「聴きたい楽曲が多い」ことが最も重要ですよね?しかし、「独占配信」とか「国産サービスは邦楽に強い」とか言われると、安易にApple MusicやSpotifyを選べませんでした。

そこで本記事では、直近での配信楽曲の状況や、音楽配信サービスの最新比較をお伝えしていきます。

ちなみに、「長ったらしい説明は読みたくねえっ!」という方もいらっしゃると思うので、いまイチオシの音楽配信サービスを先に書いてしまいます。

結論はコレ

もはや音楽配信サービスの過当競争は終わりました。いまから音楽配信を聞き始めるなら、iPoneユーザー以外は「Spotify(スポッティファイ)」を選びましょう。

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「いまさら定番かよっ!」と叱られそうですが、手持ち楽曲をクラウド保存できない以外、全方位で他社より優秀なのがSpotifyですからお許しください。

Spotifyの長所を無理やり3点に要約するとこうなります。

  • プレイリスト、歌詞表示、外部端末連携、全てで他より優秀
  • PCもスマホもプレイヤーが使いやすい
  • 無料でも全曲フル再生が可能

筆者自身はSpotifyを有料で数ヶ月使用したあと、iPhoneとの連携を重視してApple Musicに切り替えましたが、音楽配信サービス単体での満足度はSpotifyのほうが高いです。

全てが高機能 どの音楽配信サービスでも提供している機能でも、Spotifyの完成度は他社より一歩上です。豊富なプレイリストが毎日更新、歌詞表示では歌唱中の箇所がハイライトされ、外部連携では人気DJアプリ「djay」での楽曲使用が可能など。

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プレイヤー Spotifyのプレイヤーは一覧性と操作性のバランスが良く、「あれこれ聴きたくなる」仕組みがよく考えられています。スマホアプリだけでなく、情報量が豊富なPC版ソフトの完成度も高いです。

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無料でフル再生 数ある音楽配信サービスの中で、無料でフル再生が可能なのはSpotifyだけ(しかも期間無制限!)。他社は部分試聴しかできないので、非常に良心的です。

-- 2019.7.30追記 --

Line Musicが2019年内に条件付き無料フル再生サービス「One Play」を開始するとの発表がありました。1曲につき1回のフル再生が可能で、一定時間を経過するともう一度再生可能という仕組みだそうです。

例外あり!

iPhoneユーザーとiTunesに手持ち音源を録り貯めてる人はApple Musicで

音楽配信だけの評価ならSpotifyが最高ですが、Apple Musicは自社製品との相性が最高なので、iPhoneユーザーならApple Musicを選択するべきです。

また、上で「今から始めるならSpotify」と書きましたが、iTunesに手持ち音源をたくさん登録(リッピング)している人は、Apple Musicならアプリを使い分ける手間がありません。

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音楽配信各社の特徴をおさらい

音楽配信サービスのうち主要10社をピックアップしました。上でも紹介したSpotifyとiPhoneユーザーなら一択のApple Musicが双璧で、Amazonがコスパと機能で猛追といったところ。

特定の追っかけアーティストがいない人や、自分でプレイリストを作ったりしないなら、J-popが最も充実しているdヒッツも安くて魅力です。

サービス名 料金設定 最高音質/
楽曲数

特徴

Apple Music
筆者愛用

通常:980円
学割:480円
ファミ:1,480円

256Kbps/
5,000万曲

会員数は業界最多で、apple製品との相性は抜群。著名DJによるラジオ番組など、独自のコンテンツが強い。歌詞表示に2タッチ必要など、アプリの操作性には改善の余地あり。
Spotify
迷ったらコレ

通常:980円
学割:480円
ファミ:1,480円

320Kbps/
4,000万曲
無料で全楽曲をフル再生可能。業界最強のプレイリストや、歌唱中の歌詞のハイライト表示、アプリの操作性もスムーズ。周辺機器との連携にも強く、人気DJアプリ「djay」と連携可能。お金をかけずにDJしたい方には特にオススメ。
Youtube Music 通常:980円
学割:480円
ファミ:1,480円
256Kbps/
非公開
× Spotifyと同じく無料でフル再生可能だが、明らかに楽曲数が少なく、バックグラウンド再生もできない。apple決済だと300円増(1,280円)になるので注意。
Amazon Music
Unlimited
安くて高機能
通常:980円
プライム:780円
256Kbps/
6,500万曲
プライム会員は780円で利用可能でコスパ抜群(無料でも100万曲まで利用可能!)。3段階の音質選択や端末データキャッシュにより通信量の節約にも可能。歌詞ハイライトも便利。
Google Play
Music
クラウド保存
通常:980円
学割:480円
ファミ:1,480円
320Kbps/
4,000万曲
× 手持ちの楽曲を最大5万曲までクラウドに保存可能。月額980円のYouTube Musicがタダになるのも魅力。歌詞表示に非対応なのはJ-pop好きには痛い。
AWA 960円 320Kbps/
5,500万曲
周囲で流れている音楽の曲名を認識したり、プレイヤーにイコライザを搭載する。
dヒッツ
独占配信あり
300円
500円
320Kbps/
450万曲
dヒッツのみ配信楽曲が多い。リーズナブルだがプレイリストの再生のみ。500円払えば月10曲まで端末保存が可能。
LINE MUSIC 通常:980円
学割:480円
ファミ:1,400円
320Kbps/
5,000万曲
LINE連携できるので、友達同士で使うなら楽しいかも。月20時間までの利用が可能な「ベーシックプラン」は、通常500円、学割300円と格安。
楽天ミュージック

通常:980円
ライト:500円

320Kbps/
5,000万曲
月額980円は楽天ペイ払いのみという楽天流商法。apple決済だと100円増(1,080円)になるので注意。
RecMusic 980円 320Kbps/
650万曲
2019年に「レコチョクBest」からリニューアルし、MV視聴も可能になった。

「おうちDJ」なら!

金をかけずにDJを楽しむならSpotify

お金をかけずに楽しみたい「おうちDJ」にはSpotifyがオススメ。人気DJアプリ「djay」との連携により、Spotifyの全曲がプレイ可能です。これに最適なDJコントローラーは、定番ReloopのMixon4(事実上、唯一の選択肢)で決まりです。

オリコンヒット曲カバー率を検証しました

続いて、オリコンヒット曲のカバー率調査です。2019年7月8日付の週間シングルランキングを対象に、主要8社の配信状況を調べてみました。なお、dヒッツは個別選曲ができないため外しています。

新曲では横並び

結論から言うと、「国産サブスクは邦楽に強い」という印象も特に持ちませんでした。曲数ではGoogle PlayとLINEがトップが、その差はK-popとアニソン。一人負けのYoutube以外は全体的に横並びとなっています。

2019年7月8日付
週間シングルランキング
Apple
Music
Spotify Youtube Amazon Google AWA LINE Rec
Music
カバー曲数 6曲 6曲 3曲 6曲 8曲 6曲 8曲 6曲
Buenos Aires
IZ*ONE
ラブライブ!サンシャイン!!
Aqours CLUB CD SET 2019
× × × × × × × ×
ダイジョウブ
Girls2
× × × × × ×
スターライトキセキ
天月
いのちのよろこび
でんぱ組.inc
THE IDOLM@STER MILLION
765PRO ALLSTARS
× × × × × ×
アマンテ
UNIONE
×
ぬくもり
THE BEAT GARDEN
×
Sing OUT!
乃木坂46
×
Sparkle Stories
Stella Beats
× × × × × × × ×

そういうわけで、「自分はJ-popしか聴かないから」という理由で国産サービスを選ぶ理由はほぼ無い(というか全く無い)ので、安心してSpotifyやApple Musicを選びましょう!という話です。

ここだけの話

もはや「オリコン=よく聴く曲」という時代ではありません

上のランキングを見てお気づきのとおり、昨今の音楽市場は、特定の有名アーティストが上位を独占する時代ではありません。大多数の日本人がオリコンチャート曲を聴いていた90年代とは状況が異なるため、オリコンカバー率を気にする必要は全く無いと言っていいでしょう。

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過去の話です

「国産サブスクは邦楽に強い」は本当?

たしかに、かつて槇原敬之やMy Little Loverなどの著名アーティストが、国産サブスクの「AWA」で独占配信していた時代もありました。それも過去の話で、個別選曲ができないdヒッツを除けば、いまや「国産サブスクは邦楽に強い」という具体例は確認できません。

会社に聞いてみた

国産サブスクの代表格である「AWA」に問い合わせたところ、一時的な先行配信を除いて、特定のアーティストや楽曲に関する独占配信は無いとのことでした。

音楽配信で聴けないアーティスト

ここ2~3年ほどで音楽配信への参加アーティストはかなり増えました。最近では福山雅治が音楽配信に踏み切ったことは大きな話題となりました。いまや安室奈美恵も聴き放題です。

サザンとB'zが不参加

しかし、日本の音楽史では絶対に欠かせないサザンオールスターズやB'zを筆頭に、以下のアーティストは音楽配信への参加を見送っています。(例外としてdヒッツの「プレイリスト再生」でのみ聴けるアーティストもいます)

  • Aiko
  • 倉木麻衣
  • サザンオールスターズ
  • ジャニーズ
  • 中島みゆき
  • Perfume
  • BUMP OF CHICKEN
  • B'z
  • 星野源
  • 水樹奈々
  • 米津玄師
  • L'Arc~en~Ciel
  • レミオロメン

アーティストが音楽配信に参加しない理由は、「CDを買ってくれたファンに申し訳ない」、「まだまだCDで売れる」、コレクターズアイテムとしての価値がある、など様々です。

ただし、これだけ音楽配信が普及すると、CDプレーヤーを所有していないリスナーもどんどん増えていくわけで、音楽配信への参加はますます不可避になるでしょう。

究極のプレイリストを目指すならクラウド型

上でも書いたとおり、サザンやB'zなど一部の著名アーティストは音楽配信に参加していません。そこで、「究極のプレイリスト」を目指すためには、未配信楽曲は手持ちCDから読み込む必要があります。

クラウド型なら!

現時点で、CDから読み込んだ手持ち楽曲をクラウドに保存できるのは、Apple MusicとGoogle Play Musicの2つだけです。これら2つのサービスを利用すれば、手持ち楽曲と音楽配信を、1つのアプリで一元的に管理することができます。

各サービスに保存可能な楽曲数の上限は以下のとおりです。

  • Apple Music:10万曲
  • Google Play Music:5万曲

ちなみに、Apple Musicのクラウド保存機能は、「iCloud ミュージックライブラリ」という名称で呼ばれています。iTunesでCDから読み込んだ楽曲は、自動でミュージックライブラリにアップロードされます(厳密には、appleが楽曲データを持っていない楽曲のみアップロードされます。これを「iTunes Match」といいます)。

ここに注意

iCloud ミュージックライブラリは、Apple Musicとセットのサービスです。Apple Musicを解約すると、iCloud内にアップロードした楽曲データは消えてしまいます。したがって、ローカルの(iTunes内の)楽曲データは消してはいけません。

というわけで以上です。いちおう、音楽配信への参加アーティストの状況は、今後も継続的にウォッチしていく予定です。

つらつら書きましたが以上です。お読みいただきありがとうございました。