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【これで解決】SDXCって何?SDカードの規格の違いにもう迷わないぞ!

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SDカードは日本でもっとも普及しているメモリーカードです。しかし、誕生から20年の間に形状や規格が変遷し、今現在、何が最新なのかすら分かりづらい状態になっています。

「SDXCカードって何ぃぃ!?」という方や、「ニンテンドーSwitchに使えるカードを知りたい」とお困りの方も少なくないと思います。ごもっともな疑問です。

そこで本記事では、「知りたいこと」がスッキリ分かるように、SDカードの規格や形状の違いについて、簡潔明瞭に情報を整理していきます。

SDカード規格の変遷

まず最初に、混乱の原因であるSDカード規格の変遷と、現時点で購入すべき最新製品について整理していきます。複雑なようですが、とても簡単なのでご安心を。

結論から言ってしまうと、現在の最新規格は「SDXCカード」です。SDXCカードは2010年頃から発売されているため、すっかり現行規格として定着しました。それ以外の規格(無印SDやSDHCカード)は全て旧規格となります。容量や互換性の観点から、今現在、SDXCカード以外の旧規格を購入するメリットはありません。

規格 年代 容量 スピード分類 特徴 
MMC 1997
年頃~
~4GB   メモリーカードの先駆け。SDカードと一部互換性あり
SD 2003
年頃~
~2GB 60~150倍速
*CD読込=1倍
*150倍速で
約22.5MB/秒
カメラ付き携帯電話とともに爆発的に普及。スピードの測定条件が定められていないなど、未成熟な規格でもあった
SDHC 2006
年頃~
~32GB Class2,4,6,10 FAT32対応で飛躍的に容量が増えた。スピード表記の規格化も実現
SDXC 2010
年頃~
~2TB U1,U3 現行規格。exFAT採用により、一段の容量増とハイスピード化を実現
SDUC
(参考)
2018
年頃~

~128TB

985MB/秒
*現行最高速製品の3倍以上
2018年に策定された次世代規格。今のところ対応製品は無い

次世代規格のSDUCは、現時点で対応製品がありません。SDUCカードの最大容量は驚愕の128TB、伝送速度はSSDを上回る数字を叩き出しています。TV番組なら地デジの高画質で1万時間(24時間×1年10ヶ月)を超える録画が可能な容量ですが、とても庶民の手が出る価格でのリリースにはならないでしょう。

最も「買い得」なSDXCカードは?

SDXCカードでお勧めなのはU3(UHSスピードクラス3)対応製品です。近年、SDXCカードの価格は急速に下落しており、U1との価格差はほとんどありません。

むしろ、SDXCカードはメーカーによる価格差が大きく、ブランドを気にするならSanDisk、価格重視ならトランセンドの一択でしょう。

さらに、メモリ容量でコスパが高いのは64GBと128GBで、これはどのメーカーの製品でも共通です。写真や動画撮影であれば32GBでも必要十分ですが、「とりあえず1枚」ということであれば、64GBがお勧めです。

下の価格表は、最大手SanDiskと安くて人気のトランセンド製品を、ほぼ同スペックで比較したものです。容量が大きくなるほどトランセンドのお得感が光りますね。

メーカー 16GB 32GB 64GB 128GB 256GB 512GB
SanDisk
(Extreme)
890円 1580円 2580円 4280円 なし(256GB以上は
Extreme Pro
トランセンド 890円 1080円 1450円 2580円 4980円 9580円

なお、上記のSanDisk価格は、Amazon販売の並行輸入品のものです。ヨドバシなどで売られている国内正規品は、これより2倍以上高いのでご注意ください。

UHS-ⅠとUHS-Ⅱとは

ところで、SDXCカードに「UHS-Ⅰ」と表示されていますよね?

実は、SDXCカードが製品化されたすぐ後に、「UHS (Ultra High Speed)」という高速化技術が開発されました。

このため、最初期のSDXCカードはUHSに非対応でしたが、今現在で発売されているSDXCカードのほとんどはUHS対応です。

さらに、UHSには汎用的な「UHS-Ⅰ」と、より高速な「UHS-Ⅱ」があります。UHS-Ⅱのほうが段違いに高速(2倍以上)ですが、非常に高価(約4倍)です。4K動画撮影や高級一眼レフでの高速連写撮影など特殊な用向きでなければ、UHS-Ⅰ対応のSDXCで必要十分ではなかろうかと思います。

ちなみに、UHS-ⅠとUHS-Ⅱは端子部の設計が異なるため、UHS-ⅡのSDXCカードを使用するには、機器側がUHS-Ⅱに対応していなければなりません。

SDカードの速度表示

また、メモリーカードで理解しづらいのが「速度表示」ですね。速度表示の規格は変化が激しいため、SDカードの世代別に整理すると分かりやすいです。

SDカード時代:かつてのSDカードでは、速度表示が「◯倍速」と書かれていました。これはCD(コンパクトディスク)の読込速度を基準とした数値です。ただし、スピードの測定方法が統一されていなかったため、メーカー各社が勝手に謳っている数値でもありました。

SDHCカード以降:ようやく速度表示が規格化され、「Class2,4,6,10」の4段階に分類されています。この分類はSDXCカードにも引き継がれています。各クラスの詳細は下表をご覧ください。

SDXCカード(現行):SDXCカードでは「UHS(Ultra High Speed)」という高速化技術が導入されました。これに伴い、速度表記も従来の「Class10」を細分化し、「Class1(U1), Class3(U3)」と表示されています。

したがって、SDXCカードの速度表示は、「Class1(U1)」か「Class3(U3)」かの違いが重要です。両者の価格差はほとんど無いため、Class3(U3)を選んでおけばOKです。

なお、現在発売されているSDXCカードには、従来の「Class10」マークと、UHSの速度表示である「Class1(U1)」マークが併記されています。これは、UHS非対応機器では、従来のClass10相当として動作するためです。

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出典:Wikipedia

ちなみに、「Class◯」というスピード分類表示は、最低保証速度を規格化したものです。したがって、同じ「Class3(U3)」であっても、実際のスピードは製品ごとに異なります。例えば、最大手SanDiskの「Extremeシリーズ」は90MB/秒、「Extreme Proシリーズ」は170MB/秒(UHS-Ⅱカードなら300MB/秒!)というように、最大で3倍以上もの速度差があります。

目的別 SDXCカードの選び方

最後に、用途別に最適なSDカード(=SDXCカード)の選び方は書いていきます。

一般的なデジカメ撮影

SDカード(=SDXCカード)の一番の用途はデジタルカメラでしょう。写真撮影用にSDXCカードを購入する場合には、「Class3(U3)」と表示されたカードを選べば問題ありません。スペック的には「Class1(U1)」でも無問題ですが、ほとんど価格差はありません。

《結論》SDXC UHS-Ⅰ Class3(U3)でOK

4K動画撮影、高速連写撮影

高級一眼レフによる4K動画撮影や高速連写撮影の場合、まずはUHS-Ⅰの中でも高速な「Class3(U3)」対応製品を選びましょう。

それでもSDXCカードへの書き込み速度がボトルネックとなって、カメラ本来の性能が発揮できない場合には、より高額なUHS-Ⅱ対応カードを試してみてはいかがでしょうか。

《結論》UHS-Ⅰ Class3(U3)で追いつかないならUHS-Ⅱを

ニンテンドーSwitch用

SDXCカードの用途で意外に多いのがゲーム機(ニンテンドーSwitch)での使用です。ニンテンドーSwitchでは、ダウンロードソフトをSDXCカードに保存することができます。ちなみに、ゲームデータはSwitch本体にしか保存できない仕様となっています。

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ニンテンドーSwitchはUHS-Ⅰに対応しており、さらに読込速度が60MB/秒以上のカードが推奨されています。このため、UHS-Ⅰの中でも高速な「Class3(U3)」と表示されたSDXCカードの購入をお勧めします。

ちなみに筆者は、Switch動作確認済みの記載があるSamsung製のSDXCカードを使用しています。もちろん、手持ちのSwitchでも問題無く使えています。

《結論》「Switch動作確認済みカード」なら迷わず安心

データ保存用

単にデータを保存する用途であれば、スペックを気にする必要はありません。用途に合った容量のSDXCカードを選びましょう。

もっとも、PCデータの受け渡しなどに使うのであれば、カードリーダーの無いパソコンでも使用可能な、USBメモリーを使うのが一般的かと思われます。

《結論》スペックは気にしなくてOK

というわけで、以上っ!