こんにちは、ねかぱんです。
ドラゴンボールの格ゲー最新作「ドラゴンボールファイターズZ」のメインストーリーをひととおりクリアしたのでレビューします。ちょいちょいネタバレしますので未プレイの人はご注意あれ。
ドラゴンボールファイターズZとは
まずはゲーム概要について触れてまいりましょう。ドラゴンボールのゲーム化は1986年発売の「ドラゴンボール神龍の謎」に始まり、本作「ドラゴンボールファイターズ」が76作品目となります(Wikipedia調べ)。
神龍の謎とか死ぬほど懐かしいんですが、あの当時はクソゲー鬼ゲーにも果敢に挑みましたが、子供の技量でエンディングに到達できるゲームはほとんど無かった時代です。このあたり、ヌルゲーや課金ゲー世代には理解できないと思いますw
ちなみに、前作となる「ドラゴンボール ゼノバース(1・2)」が全世界800万本の売上げとのことで、むしろ海外でメチャ売れしているゲームコンテンツです。ドラクエシリーズの最大売上げ(ドラクエ9星空の守り人)が400万本チョイですから、本作はグローバルで最も有名な和ゲーの一つと言ってもよいでしょう。
DBらしいフルボッコ格闘アクション
では本題に入ります。本作「ドラゴンボールファイターズ」は簡単操作でド派手なアクションを繰り出せる格闘ゲームです。
他の格ゲーとの大きな違いは、原作でお馴染みのド派手な必殺技はもちろんのこと、通常攻撃によるコンボがシームレスに連鎖することで、まるでアニメのようなフルボッコアクションを自分の手で再現できる点でしょう。
ちなみに、上記コンボのボタン操作は「2中>5中>jc>J中>J弱>J弱>J2強>超ダッシュ>J弱>J中>J弱>J2強>jc>J弱>J弱>J特>J中激烈連脚>下向き超かめはめ波>瞬間移動かめはめ波」となります(数字は方向キー)。 こうしたコンボ操作はネット上で多数公開されているので、練習して出来るようになると楽しいです。
また、本作のボタン操作はシビアなタイミングを要求されないため、むしろリズムゲームのようにテンポ良く攻撃ボタンを入力するのがポイントです。
また、あまり格ゲーが得意でない人も安心してください。
ボタン連打でもなんとかなります。
さらに、単にボタンを連打するだけの攻撃であっても、例えばストリートファイターのように弱パンチ連打とかではなく、パンチ、キック、瞬間移動、必殺技へと連鎖していくので、初心者でも十分にバトルを楽しめると思います。格闘ゲームという競合の多いジャンルにおいて、世界規模でヒットするだけのことはあります。
ストーリーモードはフルアニメ、フルボイスによる完全新作
上でも書いたように、格闘ゲームとしても完成度の高い本作なんですが、やはり注目はフルアニメ、フルボイスによるストーリーモードです(*^_^*)
ストーリーモードのシナリオは、人造人間21号の秘密に関する3部構成で、悟空の視点による超戦士編、フリーザとなって戦う敵戦士編、そして人造人間21号編から構成されます。ちなみに、クリアに必要な時間は各4時間程度です。
そしてお楽しみはゲームの途中に挿入されるアニメシーンで、感動のフルアニメ、フルボイス、OVA品質に近い出来栄えとなっています。オリジナルアニメが一本見られると思えば、6千円(実売価格)の投資は高くないと思います。
ご覧のとおり、ブルマなんて原作アニメの作画以上の仕上がりですよ(感涙
原作アニメよりカワイイのが嬉しい
ちなみに、ストーリーモードで一番楽しいのは敵戦士編。フリーザやギニュー、ナッパなど、カス同士の会話は聞いていて飽きませんw
カスの行動は見ていて飽きないw
そして、本作の鍵を握るのがこの女性、人造人間21号。ドクター・ゲロが開発したセルと同じ捕食型の人造人間ですが、ネット界隈ではカワイイと人気です(滝汗
カワイイと人気の21号
人造人間21号は捕食によりパワーアップするため、ドラゴンボールの力でフリーザやセルらを生き返らせた上、レッドリボン軍の開発した波動生成器の力により戦闘力を奪います。
プレーヤーは波動の影響により力を奪われた悟空やフリーザの精神にリンクし、彼らの肉体をコントロールするという、やや回りくどい設定ではあります。
フリーザの精神にリンクし戸惑う場面
超戦士編、敵戦士編ではラスボスとなる人造人間21号ですが、最終話の人造人間21号編では彼女自身を操作することができます。
戦闘時には魔神ブウのように変化する21号
そして、最終決着はやはりこの技!
みんな、オラに元気を分けてくれ!!
元気玉だーーーー!!!
スタッフロールにはブルマ役として鶴ひろみさんの名前も。本作が鶴さんのゲーム遺作となりました。自分は20年以上も前から鶴さんの声を聞いていたんだなと胸が熱くなります。
ドラゴンボールファイターズに関する評価と感想
最後に、ドラゴンボールファイターズについて、操作性、難易度、ストーリーの3点から評価していきたいと思います。
操作性:★★★★☆
本作では格闘ゲーム初心者への配慮として、どのキャラクターでも共通のボタン操作となっております。なので、いわゆる波動拳的なボタン操作をすれば、何らかの必殺技が出るので、気軽にいろいろなキャラクターを試せるのは良いですね。
さらに、単に敷居が低いだけの大味なアクションゲームではなく、他のプレーヤーが発見した複雑なコンボをネットで探して練習する楽しみもあり、なかなか飽きさせません。
難易度:★★★★☆
ストーリーモードの1周目は非常に簡単です。ただし、人造人間21号編のラスボスがなかなか強くて、レベル40以上でないと歯が立たない人もいるでしょう。しかも、レベル30台後半からは、なかなか経験値が貯まりません。レベル上げのために、ストーリーと無関係の戦闘を繰り返す作業は辛いです。
なお、ストーリーモードの2周目や、キャンペーンモードのHARDでは、敵の強さがグンと上がります。敵も無慈悲にコンボをキメてくるので、相手に攻撃チャンスを与えると、半分くらい体力を奪われてしまいます。基本的に相手には攻撃のチャンスを与えず、コンボで圧倒するような戦い方が求められます。
ストーリー:★★★☆☆
上でも書いたとおり、ストーリーモードの所々で挿入されるアニメーションが本作の魅力です。さすがにシナリオは薄っぺらいですが、それでもTVアニメより質の高い作画や、原作声優陣によるフルボイスは、ファンには一見の価値があります。
ただし、ストーリーモードの大半は、「クローン」と呼ばれる悟空やフリーザの色違いキャラとの戦闘をひたすら繰り返すだけで、これはさすがに辛いですね。ストーリーモードのプレイ時間は、3部構成それぞれ4時間程度ですが、シナリオを工夫して1つにまとめる努力が欲しかったですね。
ちなみに、3部構成となっているストーリーですが、アニメシーンの楽しさは、敵戦士編>人造人間21号編>超戦士編だと思います。
総評:★★★★★
雑魚との無駄な戦闘が多すぎてストーリーモードが進まないなど問題もありますが、ドラゴンボールの世界観をハイレベルで再現した格闘ゲームとしての完成度の高さ、そして、OVAさながらのフルアニメ、フルボイスによるストーリーモードなど、ファンならずとも楽しめる要素が満載です。各種レビューでも非常に評価が高いので、むかしドラゴンボールのアニメ見てたよ~という人は迷わず買ってくださいw
ちなみに、本作に限っての話ではありませんが、PS4でネット対戦するためにはPS Plusという月額課金への加入が必須となります。指定ゲームのフリープレイ(記事執筆時にはBloodborneなど)もあるのでメリットもありますが、週末ゲーマーの自分は月額476円の課金に躊躇しておりますw
というわけで以上!