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【レビュー】象印の電気ポット型加湿器は『殺菌力』が最強でした 《スチーム式加湿器EE-RM50》

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こんにちは、ちうぱんです。

このところ気温が一気に下がってきて、暖房を使う機会が増えてきましたよね。

そこで必須なのが加湿器。わが家では健康面への影響を配慮して、加湿器を安価な超音波式から安全安心のスチーム式に買い換えました。本記事では象印のスチーム式加湿器「EE-RM50」をレビューします。

加湿器は水蒸気とバクテリアをまき散らしている

Amazonで「加湿器」を検索すると、安いものでは1千円台から手に入りますよね。こうした格安製品の多くは、内部構造が簡単な「超音波式」だと思います。

タンク内の水を超音波により微細な水滴に変え、それを空気中に放出するタイプの加湿器ですね(水を水のまま放出するのが超音波式の特徴です)。

我が家でもこちらの超音波式加湿器を2シーズン使いましたが、加湿器としては十分すぎるほどの水分を放出してくれました(置き場所に気をつけないと床がビチャビチャになるほどです)。

しかし、加湿器内部は細菌の温床であり、一般的な超音波式加湿器では、スイッチを入れてから2分以内に280個のバクテリアを放出するとの実験データもあります。

空気中に放出された微細な水滴とともにバクテリアが呼吸器に吸い込まれるため、加湿器病(過敏性肺臓炎)というアレルギー性肺疾患を引き起こし、全身倦怠感や呼吸困難を引き起こすケースもあります。

 

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とりわけ、多くの家庭に普及している安価な超音波式加湿器は、最も細菌の発生しやすい、危険な加湿方式だと言われているので注意してください。

除菌フィルタの効果には科学的根拠が無いものもある

そこで、多くの超音波式加湿器では、貯水タンク内でのバクテリア発生への対応として、「除菌フィルタ」で濾過してから空気中に放出する仕組みを採用しています。

しかし、除菌フィルタは基本的に消耗品で、1シーズンに1度は交換が必要なため、手間もコストもかかります。また、加湿器本体が格安で手に入るのに対して、除菌フィルタは割高感があります。

ちなみに、我が家で使用していた超音波式加湿器の場合、本体2,490円に対して、除菌フィルタが745円です。超音波式加湿器はランニングコストにも要注意です。

さらに、除菌フィルタの性能や根拠については、情報開示すらされていません。除菌フィルタの性能については、ほとんど科学的根拠が無いものだとを考えたほうが無難でしょう。

体調管理のために買った加湿器が、実は病原菌の発生源になっていました。これが今回、我が家で加湿器を買い換える理由になりました。

除菌性能ならスチーム式加湿器が一番

ところで、現在市販されている加湿器には、4つの方式があります。具体的には、1)超音波式、2)気化式、3)ハイブリッド式、4)スチーム式の4つです。

超音波式の危険性については上で書いたとおりです。気化式とハイブリッド式はどちらも同じ構造で、水を吸い込んだフィルタに風を当てることで空気を湿らせます。バクテリアそのものをまき散らさないという意味で超音波式より安全ですが、フィルタが細菌の温床になることは変わりません。

一方でスチーム式は、やかんでお湯を沸かすようなイメージです。沸騰したお湯から出る蒸気で加湿するため、加熱時に細菌は死滅します。さらに、除菌フィルタのような消耗品を必要としないため、本体代金+電気代だけで使い続けられる点も魅力です。

ちなみに、99.9%除菌を謳っているダイソンの「ハイジェニックミスト加湿器」は、構造的には超音波式ですが、本体内部で紫外線照射することにより除菌しています。安全性と電気代の安さを両立した優れた製品だと思います(ただし本体価格はスチーム式の数倍なので、よほど長時間使い続ける環境でなければ割高ですが)。

象印のスチーム式加湿器EE-RM50を使ってみた

それでは今回新たに購入した、象印のスチーム式加湿器「EE-RM50」を紹介して参りましょう。下記の5点が本製品の特長となっています。

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外観も操作も電気ポットそのもの

下の写真でもお分かりのとおり、EE-RM50の外観は電気ポットそのものです。注ぎ口をつけたら電気ポットとして使えそうですよね。

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サイズ感も電気ポットそのもの

加湿器内部はさらに電気ポットそのもので、開口部が広いため清掃も簡単です。除菌フィルターなどの消耗品は一切無いので、機械が苦手な人でも安心です。

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操作系統は極めてシンプル!廉価製品とは違う高機能が魅力

操作系統は非常にシンプルで、電源(「入」ボタン)を押すだけで加湿を開始します。これなら子供でも使えますよね。また、同じく「入」ボタンを押すごとに強弱が切り替わります。

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また、ボタン上部には「湿度モニター」が付いているので、室内の湿度環境を目で確認することができます。ちなみに本製品では、体感湿度37.5~67.5%を「適湿」状態としています。

さらに、目に見えない機能として、「湿度センサー」と「室温センサー」のWセンサーによって、快適な湿度に自動調節されます。安価な超音波式加湿器のように、加湿量を調整できず、床がビショビショになることはありません。

もちろん、チャイルドロック、ふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造など、電気ポットでは当たり前の安全設計が搭載されています。

暖房時間に合わせたダブルタイマー

本製品のタイマー設定は、「2時間切り」と「6時間入り」のダブルタイマーです。これは朝晩だけエアコン暖房を使う人のための設定で、エアコンの運転時間に合わせて加湿器を使用することができます。

加湿器は水が無くなると止まってしまうので、就寝時は「弱モード」で連続運転するか、暖房時間に合わせて「強モード」で使うか、どちらかの使い方になると思います(ちなみに、弱モードは24時間、強モードは6時間の連続運転が可能です)。

運転音が気になる人もいるかも

性能面では非常に満足なEE-RM50ですが、たった一つだけ注意点をあげるとすれば、水を沸騰させるときに生じる音です。

鍋でお湯を沸かすときにグラグラと音がするように、水を沸騰させるという構造上、運転時は常に音を出しています。静かな寝室であれば、ハッキリと聞こえる音量です。

睡眠時に加湿器を使うというご家庭が多いと思うので、まったく静寂な環境でなければ寝られないという人にはお勧めできません。

ただし、スチーム式加湿器の動作音は、お湯が沸騰するときの音なので、人間にとって不快な音ではないと思っています。わたしも寝室で毎日使っていますが、「シュー、シュー、ゴー」という音は聞こえますが、家族も含めて睡眠には全く影響していません。エアコンやノートパソコンのファン回転音のように、機械的・人工的な騒音とは違います。

それでも動作音が気になる人のために、「湯沸かし音セーブモード」があります。水の温度をゆっくりあげることで、加湿開始までの時間が10分ほど延びるものの、湯沸かし音を抑えることができます。 

なお本製品には8畳用のEE-RM50と6畳用のEE-RM35がラインナップされているので使用場所の広さに応じて選択してください(畳数は木造住宅の場合。プレハブ住宅等ではそれぞれ13畳、10畳)。

というわけで以上です。健康への安全性を考えれば、ぜひスチーム式加湿器をオススメしますよ。