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【新機能】ロリポップの「コンテンツキャッシュ」が効果薄だった件

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こんにちは、ちうぱんです。

今回はレンタルサーバーの「ロリポップ」に関する話題です。ロリポップは新技術の提供に積極的で、操作関係も分かりやすいので、わたしも10年以上お世話になっています。

さて、Wordpressでブログを運営していて困るのは、コンテンツが増えると読込速度が遅くなるという問題ですよね。ブログ上に広告やサブループを置くと、かなりスピードが低下してしまいます。

そこで、レンタルサーバーのロリポップが新機能「コンテンツキャッシュ」がリリースしたので、さっそく試してみました。

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コンテンツキャッシュの仕組み

ご存知のとおり、Wordpressなど動的にコンテンツが生成されるサイトでは、閲覧者がURLにアクセス(リクエスト)する都度、ウェブサーバー内のファイルやデータベースをHTMLに変換しています。

そこで、閲覧者がURLへアクセスしてから画面表示されるまでの時間を短縮するため、HTMLへの変換作業をショートカットしてしまおうというのが、「コンテンツキャッシュ」の目的となります。

具体的な仕組みは下図のとおりです。

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閲覧者がアクセスするたびにHTMLを生成するのではなく、一度アクセスのあったHTMLをキャッシュしておいて、二度目以降のアクセスに対しては、キャッシュしたHTMLを表示するという単純な仕組みです。

これまでもWordpressではプラグインによりデータキャッシュは可能でしたが、当然のことプラグインよりもレンタルサーバー公式機能のほうが安定性への期待は大きいわけで、自身が運営するWordpressサイトにもさっそく導入してみました。

ちなみに自分はWP Fastest Cacheというプラグインを使っています。

ja.wordpress.org

設定方法

コンテンツキャッシュの設定方法は以下のとおりです。

まず、ロリポップにログインし、画面左側のメニューから「サーバーの管理・設定>コンテンツキャッシュ」を選択します。

ドメインごとに以下のボタンが表示されるので、Wordpressサイトなら「WP」を、一般的なHTMLサイトなら「静的」を選択します。(設定が反映されるまで最大5分程度必要です)

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ちなみに、コンテンツキャッシュの設定については、AMP化やSSL化のように面倒な手続きや導入にあたってのリスクは無いので、気軽に効果を試すことができます。

導入効果(既存プラグインとの比較)

ロリポップ公式によれば、コンテンツキャッシュの導入効果を以下のように説明しています。

お客様のウェブサイトの表示内容を、「コンテンツキャッシュサーバー」に一時的に記録(キャッシュ)し、同じウェブサイトにアクセスがあった場合、コンテンツキャッシュサーバーから応答します。お客様へ提供している同環境におけるテストでは、WordPressで制作されたサイトで【24倍】のパフォーマンス改善がみられました。
※ 一秒間あたりに処理できるHTTPリクエスト数。簡単インストール機能を利用し、WordPress4.9.4をインストールした直後のサイトで比較。

24倍とは凄いですね。。

とはいえ、インストール直後に標準テンプレートをキャッシュすれば激速化するのは当然なので、長期運用中のWordpressサイトでどの程度のパフォーマンスを発揮できるか、実際に検証してみようと思います。なお、表示速度の計測にはGTmetrixを使用しました。

今回、コンテンツキャッシュ機能の性能を試したのは、運用期間10年、記事数8,000超の自主運営サイトとなります。

1)まずはキャッシュ機能をまったく使用しない場合のスコアがこちら。

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キャッシュ機能利用なし

うーん、さすがに重いですね。

ページサイズが1.67MBもあること、また、ウィジェットやサブクエリなどを多用していることも大きな原因です。

ちなみに、ほぼインストール直後のWordpressサイトの場合、以下のようなスコアとなります。

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Wordpressインストール直後

2)次に、Wordpressのキャッシュプラグインとしてお馴染みのWP Fastest Cacheを適用した場合のスコアがこちら。

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WP Fast Cacheプラグイン使用

さすがに累計60万以上のダウンロード件数を誇る定番プラグインだけあり、導入効果は抜群ですね。ちなみに、キャッシュプラグインを使うと、たまに予約投稿が機能しない場合もあるので、投稿時間の管理が厳密なサイトでは注意が必要です。

3)最後に、ロリポップのコンテンツキャッシュ使用時のスコアがこちらです。

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ロリポップ「コンテンツキャッシュ」使用

確かに効果はあるようです。ただし、キャッシュプラグイン使用時よりも効果は薄いですね。かなり期待が高かっただけに、ちょっと残念な気はします。

以上となります。