ねかつちう。

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【図解】NASをDropboxのように使い倒すための同期と自動アップロードの構築方法 ~WD Cloudでの設定例を題材に~

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こんにちは、ちうぱんです。

現在、我が書斎にて稼動中のウエスタンデジタルのNAS「WD Cloud」ですが、3か月ほど使い倒してみて、ようやくNAS製品のベストな運用方法に到達しました。

それを踏まえて本記事では、ユーザー目線でのNAS製品の選び方と、NASをDropboxのように運用するための設定方法を中心にレビューしたいと思います。

NAS選びの基本とWD Cloudの優位点

NASというのは、要するに「LAN経由でアクセスする外付けHDD」のことなんですが、いろんな機能が盛りだくさんなので、製品間の比較が難しい品物です。

NAS初心者は細部の比較にこだわると袋小路にはまるので、以下の4点から自身が重視する機能に優れた製品を選ぶといいでしょう。どの製品にも残念ながら一長一短があるため、いわゆるベストバイは存在しません。「最初の1台」として背中を押してほしい人には、ウエスタンデジタルの「WD Cloud」をおすすめしておきます。

1.容量

NASをバックアップ用途に使うなら、PCのディスク容量を超えていればOKです。写真や動画など、ファイルの「置き場」として運用するなら、必要なだけ容量を盛ることになります。

ただし、多くのNAS製品は外付けHDDをUSB接続することで、後から容量を足すことができるので、まずは当面必要だと思われる容量を確保できれば問題ないと思います。

2.アプリケーション

ここがNAS選びで重要なところです。NASは基本的に、「外部HDD」としての機能以外は、すべてアプリケーションで動作しています。

なので、「NASの機能=アプリケーション」だと考えて問題ありません。スマホアプリが用意されていれば、スマホとNASを連携させることもできます。

外部アクセスやスマホからの画像アップロードなど、基本的な機能(アプリケーション)はどの製品にもありますが、アプリケーションの作り込みが甘い製品もあるので注意してください。これについては後でもう一度説明します。

3.初期設定の難易度

ひと昔前までは、無線LANルーターの設定すら初心者には難しいものでしたが、いまではNASの設定ですら、ビックリするくらい簡単になりました。

中でも超簡単だと有名なのがウエスタンデジタルの「WD Cloud」という製品です。これは自分も実際に使っていますが、衝撃的に設定が簡単でした。詳しくは下記にまとめているのでご参考まで。

www.nekatsu.com

4.CPU

初心者は意外に思うかもしれませんが、NASにはCPUが内蔵されています。ここが外付けHDDとの大きな違いです。NASは「小さなパソコン」だと考えてよいでしょう。

そして、低価格機と高級機で差が出るのがCPUです。複数人が同時にアクセスしたり、重たい動画ファイルするときに差が出るとされています。

安価な製品ではシングルコア、高価な製品はCeleronを使っていたり、クアッドコア(4コア)のものまであります。

自分が使っているWD Cloudはダブルコアですが、特に不便を感じたことはありません。自宅内で家族で使用するくらいなら、入門機で問題無いと思います。

【図解】NASをDropboxのように使うための同期設定

実際の使用場面におけるNASと外付けHDDとの一番の違いは、外付けHDDがパソコンと1対1で接続するのに対して、NASはネットワークの中に設置するという点です。

さらに、NASはアプリケーションによって、接続機器(パソコンやスマホ)との間で、ファイルの同期やアップロードを設定できます。

そして、この設定をどうするかによって、出来ることや使い勝手が大きく変わってきます。うまく設定すれば、機器代のみのコストでDropboxのような使い方もできますよ。

逆に、NASは同期やアップロードを使いこなせないと、外付けHDDと同じような使い方しかできません。しかも、外付けHDDとしての機能で十分なら、ファイル伝送速度ではUSB接続の外付けHDDの方が有利です。

下の図は、我が家でのNASの使い方を図解したものです。

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ご覧の通り、ここではメインPC(Eドライブ)の写真フォルダを、NAS(WD Cloud)と同期させ、スマホ(iPhone)で撮影した写真をNASに自動でアップロードしています。

上でも書いたとおり、NASの様々な機能はアプリケーションで実現されています。NAS初心者にはイメージするのが難しいかもしれませんが、NAS製品は機能ごとにアプリケーションが存在します。WD Cloudの場合、PCとのデータ同期は「WD Sync」というPCソフトにより行われ、スマホからNASへの自動アップロードは「WD Cloud」というスマホアプリにより行われます。

データ同期に話を戻しましょう。WD Cloud(の「WD Sync」というソフト)は、PC内の複数のフォルダに対して、別々に同期設定することが可能です。この点ではDropboxよりも優れています。Dropboxは1つのフォルダをクラウドと同期するだけなので非常にシンプルなのですが、この点ではWD Cloudの方が機能性が高いのです。

NASを買ったけど使いこなせていない人は、上の図をベースにNAS環境を構築してみることをオススメします。