ねかつちう。

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【静音パソコン】Sycom(サイコム)で3年ぶりにBTOパソコンを新調した件《長期レビュー》

本日は自宅でメインPCとして大活躍しているSycom(サイコム)さんの静音PCについて、購入に至るまでの経緯や製品に関する長期レビューなどをお伝えしようと思います。

ちなみに、「BTO」というのは、“Build To Order”の略で「受注生産」という意味。NECや富士通などメーカー製のパソコンと違い、CPUやメモリはもちろん、マザーボードや電源まで細かくカスタマイズできるのが特長です。

(ご注意)なお、今回紹介するサイコムの静音パソコンは、2015年3月の購入から2年超が経過しています。PC業界は非常に変化が激しいため、購入当時の業界動向に関する記述など、直近の状況とズレがある可能性があります。こうした点についてはできるだけ補足を加えているつもりですが、あらかじめご了承いただければと思います。

Sycom(サイコム)
https://www.sycom.co.jp/

サイコムが他のPCショップより超絶的に優秀である理由(まとめ)

まずはサイコムさんでPCを購入するに至るまでの経緯について、他のPCショップとの比較などを中心にまとめてまいりましょう。

さて今回、メインPCとして使用していたソニー「VAIO」が、マウスを認識しなくなるなどの不具合を不定期的に繰り返していたため、パソコンを買い換えようという判断に至ったのでした。ちなみに、私が使ってたVaio TypeLは「テレパソ」として一世を風靡した画面一体型のPCです。

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VAIO Lシリーズ(イメージ)

本来であれば、基本的にSonyラブな自分としては、最新型VAIOに買い替えたかったわけですが、皆さんご存知のとおりVAIOはソニーから分社化されてしまいましたね。
ここで分社化後のVAIOを悪く言うつもりはないんですが、革新性のカケラも無くなってしまったVAIO Zや、もう何がやりたいんだか分からないVAIO Phoneとか、かつてのブランド力が壊滅的に失われてしまいました。歴史的名機「VAIO P」がcore i3とかで復活してくれれば、自分は15万とかでも迷わずポチするんですがね (ノД`)エーン

そういうわけで、ソニー以外のメーカー製PCに興味があるわけでもなく、なんとなくPCショップのBTOパソコンでも買ってみようか的な気分になったわけです。

ちなみに自分がショップPCを購入するのは何年ぶりでしょう。かなーり昔、フロンティア神代(というショップ)でBTOした記憶がうっすらと残ってるんですが、性能云々はともかくですね、ファン音がクソうるさいPCだったのは明確に覚えてますよw

フロンティア神代でPC騒音に懲りた私は、以後、低電圧CPUを搭載した排熱の少ないパソコンを中心に使ってきました。ただし、低電圧CPUの欠点はすぐに性能が追いつかなくなることで、どうしても買い替えの頻度が高くなるため、コスパ的な問題があります。実際のところ自分の場合、これまでにメインPCを7回も入れ替えています。モバイルPCやすぐに手放したPCを含めれば、購入台数はそれ以上です。ちなみにスマホは初代iPhoneから10台以上も買っ。。。(爆死

(補足:いちおうFRONTIERの名誉のために補足すると、当時はPCに静音性を求める人は少なく、ノートPCを含めて騒音のうるさいPCはザラにありました)

ちなみに、FRONTIERブランドは現在もヤマダ電機グループとして継続しています。ブランド再興に向けて頑張っているようでしたが、最近はちょっと息切れしてしまったように感じています。

FRONTIER
http://www.frontier-direct.jp/

そんなわけで今回、PCショップでパソコンを新調するにあたり、優先順位として「静音」にこだわりました。 マザボのスペック表の読み方とかド忘れ(とゆうか浦島太郎)状態だったので、検討開始から購入まで1ヶ月近くかかりましたがね。 そのあたりの苦労話も含めて駄文を続けますので、ご興味があればお付き合いください。

俺的!PC選びの3条件

今回のパソコン購入にあたり、前提にしていた条件は以下の3点です。

まず1点目のこだわりとして譲れないのが、絶対的に静音至上主義。上でも書いたとおり、PCの騒音はフロンティア神代で懲りました。

2点目は高解像度によるデュアルディスプレイでの使用。将来的に4Kディスプレイの追加も視野に入れる。32型4Kディスプレイはまだまだ高価だけど、EIZO製が10万強まで落ちてきたら導入してみたい。となると、グラボもミドルクラスが必要だよね。お金かかる (;´д`)ハァハァ。

3点目は3年は使える程度の余裕のあるスペック。core i5、メモリ16GB、SSD500GB+HDD2TBくらいのスペックは必須かと思った。

以上の3条件を満たしつつ、できるだけ安く。以上!

静音ならオリオスペックが良さそうニャ!

語尾の「ニャ!」は自分の趣味ではありませんのでご容赦ください。静音PCであれこれ検索したところ、スタパ齋藤氏のレビュー記事に出会いました(下記)。
彼は色々なガジェットを自腹で買ってレビューしている、元祖レビュアーというか、わりと自分はスタパ氏が好きです。

スタパ齋藤の週刊スタパトロニクスmobile 「約2年半ぶりにデスクトップPCをリプレイス」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/stapa/20110815_467697.html

スタパ氏の記事を通じて、静音PCに関する基礎的な知識を得られたので非常に感謝しています。実際にオリオスペックのHPを見たところ、静音専門のPCショップらしく、技術力の高さが感じられました。

オリオスペック
http://www.oliospec.com/

オリオスペックで決まりかなーという気になりつつも、HPで公開されている騒音値の検証データが古いことが気になりました。また、どのようなスペックや環境下で騒音値を計測したのかも分かりませんでした。

(補足:記事執筆時点で再度オリオスペックのHPを確認したところ、掲載されている騒音値がアイドリング時のものであったり、未測定の予想値も含まれていたりと、参考情報として信頼性の低さを感じました)

あと、オリオスペックは製品ラインナップが豊富なんですが、それぞれの違いがイマイチよく分からない。BTOだから中身はカスタマイズ可能なわけで、結局はケースだけの違い?みたいな印象です。

そういうわけで、オリオスペック以外のPCショップについても、もう少し情報収集してみることにしたのでした。

あと、静音PCとは直接的に関係無いんだけど、BTOパソコンの購入にあたり、以下のサイトが勉強になりました。 PCパーツその他、BTOに関する最新の動向をチェックするには有益かと。

エルミタージュ秋葉原
http://www.gdm.or.jp/

検討候補にあがったPCショップ(あと、それぞれの感想)

Sycom(サイコム)
https://www.sycom.co.jp/

  • とにかく評判が良い。「ケース内の配線処理が職人技」など丁寧な仕事を賞賛する声が多い。 静音専門のショップではないが、静音PCに関する検証データが詳しく公開されており、メディアによるレビューも豊富。
  • グラボを独自に水冷化するなど、パーツを詰めて売るだけの組み立て代行屋とは違い、技術力の高さは随一
  • 価格は他の組立代行系BTOショップより数千円から1万円ほど高価

Regin(レイン)
http://www.regin.co.jp/index.html

  • 静音専門のわりに騒音値に関する情報が少なく残念
  • 手持ちパーツを流用可(要手数料)

Storm(ストーム)
https://www.stormst.com/

  • BTOでは名の知れたショップ。
  • 製品ラインナップがいろいろあるものの、それぞれの違いがイマイチよく分からないのが残念
  • 製品の特徴や騒音値に関する情報量がほぼ無いのが残念
  • カスタマイズ画面が使いづらく、構成を変えるたびに再読み込みする。この時点で注文する気が萎えます

また、下記の大手BTOショップも静音PCをラインナップしてますが、使われてるパーツのメーカーすら不明な場合も多く、検討対象からは即座に外しました。また、主力商品の標準構成だと劇的に安いけど、カスタマイズすると値段的な旨味はほぼナシです

TSUKUMO
マウスコンピューター
パソコン工房
ドスパラ

サイコムで購入したPCのスペックなど

自分がサイコムで購入したのは、「Silent-Master」という高負荷時20デジベル切りという静音を売りにしたモデルです。ちなみに、同等性能の一般的なデスクトップPCであれば、30デジベルは普通に超えると思われます。

価格は下記のスペックでほぼ19万(OS込み)。キャンペーンで送料やasusのパーツ代が5000円くらい割引あり。ちなみにケースの標準仕様はAntec(これも評判の良いケースです)以外は選択不可でしたが、サポートにメール相談したところfractal designに変更することが可能でした。サイコムは非常に柔軟なショップだということがよく分かります。

  • CPU intel core i5 4460
  • M/B asus z97シリーズ
  • メモリ ddr3 pc12800 16GB(メジャーチップ)
  • SSD cfd 512gb
  • HDD westerndigital 2tb
  • グラボ asus strix960

CPUは用途を踏まえてi7-4790(HTあり)にしようかと迷いましたが、いちおう予算は20万円以内と考えていたので諦めました。予算を度外視すれば、マザボは当時最新のX99にしたかったし、メモリも現在に比べて安かったので32GB積んでしまいたかった。ただし、それでプラス5万払うくらいなら、次の買い替えタイミングを1年早めた方が幸せになれる、そう自分を納得させました (´Д⊂エーン

ちなみに現時点で同等の構成で購入すると、17万前後になると思います。CPUが3世代違うので単純比較はできませんが、ミドルクラスのスペックで構成した場合の価格は当時よりも値頃感があります。

また、上記には含めていませんが、サイコムは静音を得意とするショップだけあり、評判の良いNoctuaのファンを選択することが可能です。他のショップでは選べないパーツなので、そのあたりもサイコムの魅力ではないかと思います。

また、サイコムは納期を7日としていますが、自分の場合、注文から自宅到着まで4日でした。組立時のトラブルを想定しての公称納期7日とのこと。そういう企業ポリシー的なところも好感が持てますね。

ちなみに、PCの買い替えにあわせて、キーボードも東プレREALFORCE(108UBK)をポチってしまいました。愛用者が非常に多いキーボードですが、スコンという打鍵感が最高wです。予備にもう一つ買ってしまおうかなあ、なんて悪魔の誘惑 (;´Д`)ハァハァ

なお、現在はロジクール K780というキーボードを使用中。こちら、1つのキーボードで複数のPCを手動切替えナシで操作できたり、PC間でファイルやテキストのコピペが可能という、意味不明なくらい便利なキーボードです。詳しくは下記にてレビューしています。

www.nekatsu.com

購入後レビュー、サイコムの静音性はどうなの?

まず、単刀直入にですね、音がしないのか?という問いに対してはNoです。

OSインストール直後のアイドル状態(余計な常駐ソフト無し)でも、CPUファンが回ってますからね。回転数は350くらい。

ただし、その音量は極めて微弱。日中なら生活音に完全にかき消される程度かと思う。 深夜の書斎とかだとファン音(ツーーーーーっていう感じ)が聞こえるけど、エアコンをつけると全く気にならなくなる。

冒頭で書いたウン年前のフロンティア神代(ブォーーーーーっていう感じ)とは比較になりません。これは明らか。

ブラウザなどを起動して、ネットサーフィンして動画を見る程度では、ケースファンは回りません。グラボのファンも回ってないと思う。

これまで使ってたVaio TypeL(ノート用CPUを搭載)はネット中にファンの回転数が上がったりしたので、サイコムPCの静音性の高さは期待どおり。もっともTypeLのような省スペースPCは排熱では不利なので単純比較はできないけど。

上記のとおり、私はサイコムPCの静音性に満足したけど、微弱なCPUファン音すら許せないとなると、ファンレスPCを購入するしかありません。前述のオリオスペックならファンレスでもcore-i7搭載可能だし、重量級ゲームをしないなら専用グラボも必要無いと思う。将来的にはファンレスPCが当たり前になるでしょうね。

【長期レビュー】サイコム「Silent-Master」を2年4ヶ月ほど使ってみた所感などを中心に

BTOパソコンショップのサイコムさんで静音パソコン「Silent-Master」を購入してから2年4ヶ月ほど経過しましたので、使い勝手や所感などを中心に長期使用レポートをお伝えしようと思います。

なお、OSは購入当時Windows7でしたが、Windows10にアプデしています。アプデによる不具合はありませんでした。いまだWindows7から10への移行を躊躇している人も多いと思いますが、Windows8での迷走から立ち直ったというか、「いわゆるWindows」的な使い勝手には好感触を持っています。自動アプデ問題への評価は別として、OSの出来そのものは良いです。ディスプレイの4分割表示にOSレベルで対応していたり、また、デュアルディスプレイでの使用もWindows8以降は使い勝手が良くなっていますから、OS移行のメリットは割りと感じやすいと思われます。

使用環境や用途など

ここからは実際にSilent-Masterを長期間使用しての所感を綴ってまいりたいと思います。

まずはじめに使用環境ですけれども、購入以来、自宅2階の書斎に設置して使用しております。重さは量っておりませんがクソ重いです。1階から2階への運搬は相当大変でした。もう2度と運びたくない・・・わたしにとって黒歴史とも言える経験です。書斎内では1.5mのデスクを2台連結し、Silent-Masterは机の下に設置しています。

当機以外にもWindows機が1台、Macが2台ありますが、現在はほとんどの作業をSilent-Masterに集約しています。ただし、ドキュメント編集とプログラミングの一部をMac環境に再移行する可能性を検討しています(このあたりは余談です)。

ディスプレイはEizoのFlexScan EV2750とLGの27UD68を2枚使いしています。なお、EV2750の解像度はWQHD(2560x1440)、27UD68は4Kとなっております。EV2750をメインで使用し、27UD68はツイッターやAmazon Musicなどを画面4分割で表示させています。やはり4K解像度をネイティブで使用すると文字が小さすぎて読みづらいですね。文字以外のコンテンツ(写真など)を一覧表示するような用途以外では、あまり実用的ではないと思います。
(補足:その後、やはり4KディスプレイはPC作業に不向きであったため、27UD68はもっぱらプレステ用に使用しています)

PCの用途は、基本的にはウェブ閲覧やブログ等の文章作成が中心です。常時、Chromeブラウザを3枚程度、その他のソフトを4つほど並行して使用しています。ライトな作業が中心ですが、デュアルディスプレイ環境を構築したいがためにデスクトップPCを使用しています。

(補足:上で紹介したロジクールの「FLOW」機能により、現在ではデュアルディスプレイではなく、トリプルPC環境で運用しています)

基本性能に関する評価

上記のとおり、高解像度のディスプレイを2枚使いするような環境においても、asus strix960を積んでいることもあり、ネットを中心とした日常使用で処理や画面表示がモタつくことは皆無です。また、三國志13などのシミュレーションゲームを常時起動させていても問題ありません(もっとも、最新の三国志13の推奨環境では専用グラボは求められていません)。

また、静音性に関して、わたしの使用環境及び用途においては、ファン音が気になる場面もほとんどありません。ほとんど無いというのは、「皆無ではないかもしれないが、感覚的には皆無に近い」という意味です。空調を使っていない静粛な書斎ではCPUファンの微弱な音が聞こえますが、常時その程度の静音性を維持しているという印象です。このあたりは、さすがに「Silent-Master」という商品名で販売しているだけあります。

購入後2年4ヶ月使用しましたが、経年劣化を原因とする動作のもたつきはありません。OSやアプリケーションの起動時間は購入当時のままだと思います。このあたりはストレージがSSDであることの恩恵でしょうね。Silent-MasterはHDDが標準ですが、1万円ちょっとの投資で500GBクラスのSSDにアプグレできますので、他のパーツより明らかにカスタマイズを優先すべきです。ここ最近、本当にSSDの価格が手頃になりましたから、一般的なPCユーザーにとってはCPUやグラボの性能向上よりよほど助かります。(補足:現在は480GBのSSDが標準です)

あと、使用開始後に「あれば便利」と思ったカスタマイズパーツを2点ほど。
スマホ性能の向上にともないデジカメの販売が頭打ちにになっているとも聞きますが、デジカメを使用する人は購入時にカードリーダーを追加すべきと思います。外付けのカードリーダーも安価に入手できますが、やはり内蔵型のほうが便利です。内蔵型カードリーダーは相性問題があるようなので、購入時に追加しておくべきでしょう。
また、デスクトップPCなので無線LANは不要と思っていましたが、万一のトラブル時にそなえて無線LANも使えると安心です。わたしの場合、自宅のネット環境(フレッツ)が突然使えなくなったことがあり、解決方法やサポート窓口を調べようにもパソコンでウェブ閲覧ができず困ったことがありました。PCに無線LANが内蔵されていれば、スマホとテザリングすることで急場をしのぐことができます。

性能面以外での評価

性能面以外の部分での評価としては、やはりミドルタワーであっても設置場所の確保が問題です。デスクの足下にSilent-Masterを設置する場合、どうしても足がPCに当たります。率直な感想としては、かなり邪魔になります。
また、Silent-Masterを購入する以前は画面一体型PC(Sony Type L)を使っていましたので、久々に購入したミドルタワーの大きさ、そして重さには面食らいました。購入時に自宅1階から2階へと運びましたが、男性でも1人で運ぶのはキツいと思います。鉄の塊のようなものなので、重い上に危険です。
ゆくゆくストレージ交換以上のパーツいじりをする予定の無い方は、ミニタワーサイズを選んだほうが無難ではないかと思います。ただし、ミニタワーサイズの場合、静音性能が5デジベルほど悪化するので注意です。

あと、性能とは全く関係がありませんが、やはりBTOパソコンはOS込みで購入した方が手間がかかりません。今回、訳あって、OSは後から追加購入したのですが、OSのインストールはもちろん、ドライバ類のインストールまで自前で作業する必要があり、開梱から使用開始まで数時間を要しました。

総評として

一部の安物タブレットや2 in 1のような機種を除いて、いまどきのPC(特にデスクトップPC)は一般人にとって完全にオーバースペックですから、処理速度が速ければ快適さが増すというわけではありません。

処理速度が優れていても、ノイジーなPCでは快適とは言えません。パソコンに求める快適さの基準が、処理速度から静音性にシフトしつつあります。サイコムのSilent-Masterは処理速度と静音性のバランスが極めて秀逸であると感じました。以上。