こんにちは、住宅ローン持ちのちうぱんです。
ソニー銀行がひと足早く5月の住宅ローン金利を発表しました。
基本的に住宅ローン金利は毎月1日に更新されますが、ソニー銀行は他行よりも半月早く翌月金利を公表しています。住宅購入を控えてる人や、そろそろ借り換えたいなぁと思ってる人は、ソニー銀行の金利や10年国債利回りを参考に、来月の金利を予想してみてくださいね。
5月金利はもう一段の利下げ発動
ソニー銀行の5月金利では、長期金利で金利低下となりました。2月初旬以来のマイナス金利継続を受けて、また一段、金利を下げた形です。
変動 0.457%(±0)
固定5年 0.700%(±0)
固定10年 0.890%(±0)
固定20年 1.315%(-0.033)
固定20超 1.413%(-0.051)
※上記金利は新規購入(自己資金10%以上)での適用金利
※借り換え等の金利は概ね上記の0.05%増し
現在、2018年秋の金利急上昇局面から一変し、すっかりマイナス金利が定着してしまいましたね。長期金利ほど下げ幅が大きいので、住宅ローンユーザーには有利な状況となっています。
ちなみに、3,000万円を25年の金利固定で借りた場合、金利が0.1%違うと利息差は約41万円となります。長期ローンでは0.1%がサラリーマンの給料1ヶ月分+αです!
10年国債利回りは大きくマイナス金利を継続中
住宅ローン金利の指標となる10年国債利回りは、2016年2月に日銀がマイナス金利政策を導入して以来、史上空前の低金利状態が継続しています。
2018年7月末に、日銀が(金融緩和を継続しつつも)一定の金利変動を容認するコメントを出したことで、一時的に0.1%の壁を突き破ったものの、2018年10月以降は右肩下がりで金利が下落しました。
そして、ついに2019年1月初頭に大きくマイナス金利に転落すると、2月以降はマイナス金利が継続しています。
国債利回り低下の原因は、世界的なリスク回避の流れ。米中の対立や、オイル価格を巡る緊張状態は多方面で報道されているとおりです。さらに、日銀当局者は「長期金利が0%以下でも構わない」とも発言しているようです。
また、直近の情勢によれば、欧州中央銀行(ECB)と米連邦公開市場委員会(FOMC)が、そろって2019年度中の利上げを断念とのこと。
経済ブログではありませんので過度の言及は避けますが、懸念されていた住宅ローン金利の急上昇については、いったん「待った」がかかった状況です。住宅ローン減税の延長も発表されたことで、住宅関係の買い環境はしばらく継続していきそうです。
ただし、日銀は2018年7月31日の金融政策決定会合で、長期金利を「上下0.1%からその倍程度に変動しうる」というスタンスを決定しているため、このことは頭の隅に置いておく必要があろうかと思います。
なお、10年国債利回りのチャートでは、三井住友銀行のサイトが一番見やすいので、いちおうリンクを貼っておきます。
なお、住宅ローンについて「なにか一冊」ということであれば、累計13万部(改訂6回)の下記書籍を推奨いたします。
ご参考までバックナンバーはこちら。金利推移の分析にお役立てください。
《2018年》12月, 11月, 10月, 9月, 8月,7月, 6月, 5月, 4月, 3月, 2月, 1月
《2017年》12月, 11月, 10月, 9月, 8月, 7月
以上となります。